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大人
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うし
ふりがな文庫
“
大人
(
うし
)” の例文
けれども是は批評をするのだと、馬琴
大人
(
うし
)
に甚だ以て相済ぬ、唯ね、どうもネ。彼の人は意地の悪いネヂケた爺さんのやうだからさ。
いろ扱ひ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
賀茂真淵
(
かものまぶち
)
大人
(
うし
)
は、是も東西の各地にある
丹生
(
にふ
)
という地名を、同じ例に加えようとせられたが、それには
本居
(
もとおり
)
氏がまず同意をしなかった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
豊雄、
七二
ここに
安倍
(
あべ
)
の
大人
(
うし
)
とまうすは、
年来
(
としごろ
)
七三
物
学
(
まな
)
ぶ師にてます。
彼所
(
かしこ
)
に詣づる便に、傘とりて帰るとて
七四
推して参りぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
一切の「
漢
(
から
)
ごころ」をかなぐり捨てて、
言挙
(
ことあ
)
げということもさらになかった神ながらのいにしえの代に帰れと教えたのが
大人
(
うし
)
だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あなたが神の道を学びたいとのお心なら、それはどうしても黒住宗忠公から出立なさらなくてはいけません、平田
大人
(
うし
)
ではお話になりませんよ
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
投げ棄てる
衣
(
ころも
)
であらわれた神は
煩累
(
わずらい
)
の
大人
(
うし
)
の神、投げ棄てる
褌
(
はかま
)
であらわれた神はチマタの神、投げ棄てる冠であらわれた神はアキグヒの大人の神
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
もて
頭
(
アタマ
)
くだしに評し去るは
豈
(
あに
)
に心なきの極ならずや我友二葉亭の
大人
(
うし
)
このたび思い寄る所ありて浮雲という小説を
綴
(
つづ
)
りはじめて数ならぬ主人にも
一臂
(
いっぴ
)
を
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
畑銀雞
(
はたぎんけい
)
の『江戸文人寿命附』という俗書に「講釈もわけて手に入る
水滸伝
(
すいこでん
)
江戸に名をえし
大人
(
うし
)
の小説」としてある。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
わしの首を斬って、おまえの主人、姫路の城主池田輝政殿の前へ持って行ってごらんじゃい、輝政
大人
(
うし
)
は、オヤ沢庵、今日は首だけでお越しかと驚くじゃろう。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其は荷田の門に
大人
(
うし
)
(真淵)をおきて、外に大人の如く、師に勝れる人なきにて知るべし。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
私はその話を聞いてほほえんだのでしたが、近頃
成尋阿闍梨
(
じょうじんあじゃり
)
の母の日記のことを
佐佐木信綱
(
ささきのぶつな
)
大人
(
うし
)
の書かれたのに、その母性愛のことの記されてあるのを読んで動かされました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
中に、祖母が「その性高く雄々しく中條精一郎
大人
(
うし
)
の御親としてよく教へよく導き」
祖母のために
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
本居宣長
大人
(
うし
)
の「大祓詞後釈」を始めとして、古来種々の解釈が試みられているが
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
蘆屋の
大人
(
うし
)
は
聡
(
さか
)
しいお人で、世渡りの道にかけては、諸事ぬかりなくやってのけるという評判だが、表の道に木戸をおき、唐門の櫓に見張りあげて守らせても、裏の水路はまるあきで
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
向島
(
むかうじま
)
の
武蔵屋
(
むさしや
)
に
落語
(
らくご
)
の
会
(
くわい
)
が
権三
(
ごんざ
)
り
升
(
ます
)
と、
四方
(
よも
)
の
大人
(
うし
)
の
筆
(
ふで
)
にみしらせ、おのれ
焉馬
(
えんば
)
を
判者
(
はんじや
)
になれよと、
狂歌
(
きやうか
)
の友どち一
百
(
ぴやく
)
余人
(
よにん
)
、
戯作
(
げさく
)
の口を開けば、遠からん者は
長崎
(
ながさき
)
から
強飯
(
こはめし
)
の
咄
(
はなし
)
、近くば
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
承知いたしました。おつたえいたしますが。泰軒
大人
(
うし
)
、いくら心を
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
乏しきを老いて豊けき
大人
(
うし
)
見れば
鶏
(
とり
)
割
(
さ
)
け風呂焚け
造酒
(
みき
)
よと
麪
(
めん
)
よと
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
茫々と吉田の
大人
(
うし
)
に過去の見えそれよりも濃く我に現る
晶子鑑賞
(新字旧仮名)
/
平野万里
(著)
黄海のうねりの上の
大船
(
おほふね
)
に花田の
大人
(
うし
)
と語る初夏
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
暗き哉、
大人
(
うし
)
亡きのちの
秋灯
(
あきともし
)
わが心のなかの白鳥碑
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
児島
備後
(
びんご
)
三郎
大人
(
うし
)
の詩の心を
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
昔の聖 今の
大人
(
うし
)
遠友夜学校校歌
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
「はあ、
貴方
(
あなた
)
がその勝山さんのお
使
(
つかい
)
?」と
大人
(
うし
)
は
紅革
(
べにかわ
)
の
夏蒲団
(
なつぶとん
)
の上に泰悠におわす。
此方
(
こなた
)
は五ツ紋の肩をすぼめるまで謹んで
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平田家では、彼の名を誓詞帳(平田門人の台帳)に書き入れ、先師没後の門人となったと心得よと言って、
束脩
(
そくしゅう
)
も篤胤
大人
(
うし
)
の霊前に供えた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三一
門
戸
(
こ
)
敵
(
てき
)
すべからねば、おそらくは
肯
(
うけが
)
ひ給はじ。
媒氏
(
なかだち
)
の翁
笑
(
ゑみ
)
をつくりて、
大人
(
うし
)
の
謙
(
くだ
)
り給ふ事甚し。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
病気もあって、人が現に悩んでいます、やっぱり平田
大人
(
うし
)
と同様に、拙者にも、真如から無明の出所がわからない、生き通しのお光から闇とけがれが出るという理がわかりません
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
次に投げ棄つる御
衣
(
けし
)
に成りませる神の名は、
煩累
(
わづらひ
)
の
大人
(
うし
)
の神
六
。次に投げ棄つる御
褌
(
はかま
)
に成りませる神の名は、
道俣
(
ちまた
)
の神
七
。次に投げ棄つる
御冠
(
みかがふり
)
に成りませる神の名は、
飽咋
(
あきぐひ
)
の
大人
(
うし
)
の神
八
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
……鹿は鹿の子の『か』と読ませるつもりだそうだから、すると『五』は
五月
(
さつき
)
の『さ』。こりゃあ、わけはない。すると『大』はこの筆法で、
大臣
(
おとど
)
の『お』かな、それとも
大人
(
うし
)
の『う』かな。
顎十郎捕物帳:01 捨公方
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
同時に、平田
大人
(
うし
)
没後の門人と一口には言っても、この先輩に水戸風な学者の影響の多分に残っていることは争えないとも考えさせられた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「何じゃな、
汝
(
きさま
)
は一体、」と
大人
(
うし
)
は正面に腕を組む。令夫人はものもいわず
衝
(
つ
)
と後向きになりたまう。後室は声鋭く
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
従来
(
もとより
)
かの家は
二三
吉備の
鴨別
(
かもわけ
)
が
裔
(
すゑ
)
にて
家系
(
すぢめ
)
も正しければ、君が家に
二四
因
(
ちな
)
み給ふは
二五
果
(
はた
)
吉祥
(
よきさが
)
なるべし。此の事の
就
(
な
)
らんは
二六
老が願ふ所なり。
二七
大人
(
うし
)
の
御
(
み
)
心いかにおぼさんやといふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
清内路とは半蔵が同門の先輩原
信好
(
のぶよし
)
の住む地であり、座光寺とは平田
大人
(
うし
)
の遺書『古史伝』三十二巻の
上木
(
じょうぼく
)
に主となって尽力している先輩北原稲雄の住む村である。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、
大人
(
うし
)
に道徳というはそぐわぬ。博学深識の
従
(
じゅ
)
七位、花咲く霧に烏帽子は、大宮人の風情がある。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真先
(
まっさき
)
に気が着いたのは、
大人
(
うし
)
が机の
傍
(
そば
)
に差置かれたる、水引のかかった進物の包であった。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
社務所を虎のごとく猛然として
顕
(
あらわ
)
れたのは摂理の
大人
(
うし
)
で。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“大人”の意味
《名詞》
(おとな):詳細は同項を参照。
(うし)
(タイジン、タイニン)
(ダイジン)
(ダイニン)
(出典:Wiktionary)
“大人”の解説
大人(おとな、乙名)とは、
十分に成長した人。成人。
考え方や態度が十分に成熟していること。思慮分別があること。
一般に「子供(こども)」という表現と対比されている。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“大人”で始まる語句
大人気
大人寂
大人前
大人氣
大人数
大人下駄
大人君子
大人似
大人国
大人達