“火床”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしょう25.0%
ひどこ25.0%
クド25.0%
マントル25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその火床かしょうには、大きな石炭がほうりこまれて居り、メラメラと赤い焔をあげて、今や盛んに燃えているところだった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
火床ひどこを開いたようにドッと猛烈な火の手があがり、彼はにわかに高熱と呼吸いきぐるしさとに締つけられるように感じた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この火床クドも火吹竹も私がこしらへたものである。
其中日記:02 (二) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
また、赤煉瓦造りの火床マントルピースには、緑地のビロードに金糸のオベリスクを縫ひとつた覆ひをつけたオルゴール・ボツクスが載つて居り、音譜箱には五六種の唱歌の巻譜が残つてゐた。
幽霊の出る宮殿 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)