“かしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迦葉19.4%
嘉賞16.7%
寡少11.1%
仮称8.3%
過賞5.6%
火床2.8%
仮象2.8%
卦象2.8%
嘉尚2.8%
嘉称2.8%
架墻2.8%
架床2.8%
河床2.8%
火傷2.8%
花宵2.8%
華宵2.8%
訛称2.8%
謌咲2.8%
賈翔2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利根川、白砂沢、また、花咲峠から渓水を運んでくる塗川にも渓流魚は豊富である。仏法僧で名高い迦葉かしょう山に源を持つ発知川と池田川は、幽邃ゆうすいそのものだ。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
帝これを嘉賞かしょうし、故翰林かんりん学士、ほうれんの遺子黛女たいじょを賜う。黛は即ちふんの姉にして互いに双生児ふたごたり。相並んで貴妃きひの侍女となる。時人じじんこれを呼んで花清宮裡かせいきゅうり双蛺そうきょうと称す。時に天宝十四年三月。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さくやぐら、幕、陣小屋。たちまちそこは火の海となり、官軍はぞくぞく大津、坂本方面へと退却し出した。しかしこのむりな突破に払った足利方の損害は寡少かしょうでない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とりもなおさず帆村探偵の仮称かしょうにちがいなかったのである。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「は、ご過賞かしょう、身にあまるしだいでござります」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその火床かしょうには、大きな石炭がほうりこまれて居り、メラメラと赤い焔をあげて、今や盛んに燃えているところだった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と大川部長は、火かきの先で、火床かしょうの前の煉瓦敷れんがじきの上に溜っている赤黒いペンキのようなものを突いた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は、すべての自分の感覚を錯覚だと考えた。一切の現象を仮象かしょうだと考えた。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
慧遠えおんの「形尽神不滅」の論にいわく、「それ神とはなんぞや。精、極まりて霊となるものなり。精極まるとは、すなわち卦象かしょうの図るところにあらず。ゆえに聖人は妙物をもって言を ...
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
賄賂わいろに到りては、その物自身既に罪悪なれば、吾人ごじんは敢てこれを嘉尚かしょうせんと欲せず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「生理的から云っても、生活的からいっても異性の肉体というものは嘉称かしょうすべきものですね。いま、僕に湖畔の一人の女性が、うやうやしくそれをささげていいます」
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その時家人報ずらく、飼い置いた白い牡鶏が、この七日間往き所知れずと。因って一同尋ねてその白鶏が架墻かしょうの上に坐せるを見出すに、左の眼損えり。
三人の男共を指揮して、数時間豪雨の音も忘れるまで活動した結果、牛舎には床上ゆかうえ更に五寸の仮床かりゆかを造り得た。かくて二十頭の牛は水上五寸の架床かしょう上に争うて安臥あんがするのであった。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
蛇行だこうの波長が河床かしょうの幅に対して長いような場合に特にこれが問題になるであろう。これは地形学者の再検討をわずらわしたい問題である。
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「銃創の周囲に火傷かしょうがあります」
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
組の誰彼が、少女倶楽部クラブか何かの口絵の、華宵かしょうとかいう挿絵画家の絵を、よくの少女と比較しているのを聞いたことがあった。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
かくけだものの糞から高値な鮓答を得もすれば、糞それ自身が随分金と替えられ得たから、それを大層に訛称かしょうして金を糞に出す驢牛等の譚も出来たのだ。
往反ノ者ノ路ニしたがラザルハナシ矣、ノ俗天下ニ女色ヲてらヒ売ル者、老少提結シ、邑里ゆうり相望ミ、舟ヲ門前につなギ、客ヲ河中ニチ、わかキ者ハ脂粉謌咲かしょうシテ以テ人心ヲまどハシ
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「それほどにいうならば、ご辺は五千騎をもってまず急げ。別に賈翔かしょう魏平ぎへいに二万騎を附けて後から続かせる」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)