“かわどこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川床70.6%
河床29.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ずいぶん上流じょうりゅうまで行った。実際じっさいこんなに川床かわどこたいらで水もきれいだし山の中の第一流だいいちりゅう道路どうろだ。どこまでものぼりたいのはあたりまえだ。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ようよう近寄って来る夏のあたたかさが、両岸の土からも、川床かわどこの土からも、もやになって立ちのぼるかと思われるであった。
高瀬舟 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
浅い河床かわどこの真中を、少しばかり流れている水が、ぼんやり見える橋杭はしぐいの下で黒く消えて行く時、かすかに音を立てて、電車の通る相間あいま相間に、ちょろちょろと鳴った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
車輪のごときおおきさの、紅白段々だんだらの夏の蝶、河床かわどこは草にかくれて、清水のあとの土に輝く、山際に翼を廻すは、白の脚絆きゃはん草鞋穿わらじばき、かすりの単衣ひとえのまくり手に、その看板の洋傘こうもり
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)