“花清宮裡”の読み方と例文
読み方割合
かせいきゅうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帝これを嘉賞かしょうし、故翰林かんりん学士、ほうれんの遺子黛女たいじょを賜う。黛は即ちふんの姉にして互いに双生児ふたごたり。相並んで貴妃きひの侍女となる。時人じじんこれを呼んで花清宮裡かせいきゅうり双蛺そうきょうと称す。時に天宝十四年三月。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
姪の浜の一農家の娘、呉モヨ子の眼鼻立ちが、今から一千百余年ぜん、唐の玄宗皇帝の御代みよに大評判であった花清宮裡かせいきゅうり双蛺姉妹そうきょうきょうだいに生き写しなんていう事は、造化の神でも忘れているだろうじゃないか
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
程度は余り深くないながらに自分と同姓の祖先に当る花清宮裡かせいきゅうり双蛺姉妹そうきょうしまいの心理遺伝を、あの六号室でき現わしている事実に照してみると、その仮死に陥った瞬間というのは、の土蔵の二階で
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)