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邑里
皇祖天皇が始めて
中つ
国に
御遷りなされた時には、すでにそれ以前からの来住者の、
邑里を
成し各々首長を戴いている者が少なくなかった。
往反ノ者
此ノ路ニ
率ヒ
由ラザルハナシ矣、
其ノ俗天下ニ女色ヲ
衒ヒ売ル者、老少提結シ、
邑里相望ミ、舟ヲ門前に
維ギ、客ヲ河中ニ
遅チ、
少キ者ハ脂粉
謌咲シテ以テ人心ヲ
蕩ハシ
大風の
颯々たる、
怒濤の
澎湃たる、
飛瀑の
※々たる、あるいは洪水天に
滔して
邑里を
蕩流し、あるいは両軍相接して弾丸
雨注し、
艨艟相交りて水雷海を
湧かすが如き、皆雄渾ならざるはなし。