トップ
>
邑里
>
ゆうり
ふりがな文庫
“
邑里
(
ゆうり
)” の例文
皇祖天皇が始めて
中
(
なか
)
つ
国
(
くに
)
に
御遷
(
おうつ
)
りなされた時には、すでにそれ以前からの来住者の、
邑里
(
ゆうり
)
を
成
(
な
)
し各々首長を戴いている者が少なくなかった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
往反ノ者
此
(
こ
)
ノ路ニ
率
(
したが
)
ヒ
由
(
よ
)
ラザルハナシ矣、
其
(
そ
)
ノ俗天下ニ女色ヲ
衒
(
てら
)
ヒ売ル者、老少提結シ、
邑里
(
ゆうり
)
相望ミ、舟ヲ門前に
維
(
つな
)
ギ、客ヲ河中ニ
遅
(
ま
)
チ、
少
(
わか
)
キ者ハ脂粉
謌咲
(
かしょう
)
シテ以テ人心ヲ
蕩
(
まど
)
ハシ
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
大風
(
たいふう
)
の
颯々
(
さっさつ
)
たる、
怒濤
(
どとう
)
の
澎湃
(
ほうはい
)
たる、
飛瀑
(
ひばく
)
の
※々
(
かくかく
)
たる、あるいは洪水天に
滔
(
とう
)
して
邑里
(
ゆうり
)
を
蕩流
(
とうりゅう
)
し、あるいは両軍相接して弾丸
雨注
(
うちゅう
)
し、
艨艟
(
もうどう
)
相交りて水雷海を
湧
(
わ
)
かすが如き、皆雄渾ならざるはなし。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
およそ尋常
邑里
(
ゆうり
)
の生存において予知すべからざる危難は、ことごとく自ら責め深く慎むべき理由としてこれを認めたのが山民の信仰であった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そうしてすべてに共通しているのは、海に沿うた村では海へ、海なき
邑里
(
ゆうり
)
では川筋へ、送り流すという一事だけである。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
貯穀管理に力を入れたマヂンの方式がすでに普及し、かつ信仰を
基柢
(
きてい
)
とした古風の稲栽培が、次々と主要なる
邑里
(
ゆうり
)
の周囲から消え去ったからである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それが表山にある
邑里
(
ゆうり
)
よりも後に、たいていはそこから分れて往った者であることは、なんらの言い伝えはなくとも、地名がその歴史を伝えているのである。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
マメが
邑里
(
ゆうり
)
の生活に何よりも大事なことは異存がない。ただネブタを
災厄
(
さいやく
)
として放ち
棄
(
す
)
てようというのは如何と、カルモチン常用者輩は
一斉
(
いっせい
)
に批難するかも知れない。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この一語の成立は島の統一以前、三山
割拠
(
かっきょ
)
よりもさらに前の頃にあったかと思われ、個々の
邑里
(
ゆうり
)
の
按司
(
あじ
)
・
世
(
よ
)
の
主
(
ぬし
)
までを、テダとたたえていた例が「おもろ」の中には見出される。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“邑里”の意味
《名詞》
村落。村里。
(出典:Wiktionary)
邑
漢検準1級
部首:⾢
7画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“邑”で始まる語句
邑
邑落
邑智
邑楽
邑宰
邑久
邑人
邑々
邑民
邑久郡