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ぐわいぶん
ふりがな文庫
“
外聞
(
ぐわいぶん
)” の例文
蓄殖
(
たくはえ
)
たる趣きを聞て
羨敷
(
うらやましく
)
存じ私し夫婦も江戸へ
出稼
(
でかせ
)
ぎ
度
(
たく
)
は存じたれども
外聞
(
ぐわいぶん
)
も惡く彼是
延引
(
えんいん
)
致し居中金谷村に
法會
(
ほふゑ
)
ありて九郎兵衞
諸共
(
もろとも
)
里を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だから、それだから、
行留
(
ゆきどま
)
りかなぞと
外聞
(
ぐわいぶん
)
の
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
をいふんです。——そも/\、
大川
(
おほかは
)
からここへ
流
(
なが
)
れ
口
(
くち
)
が、
下之橋
(
しものはし
)
で、こゝが
即
(
すなは
)
ち
油堀
(
あぶらぼり
)
……
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「言ひませう、親分、耻も
外聞
(
ぐわいぶん
)
も、娘が生きてゐるうちの事だ、——實は、あの大根畑の植木屋の伜で、專次といふのが——」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中々
(
なか/\
)
大人
(
たいじん
)
は知らん
処
(
ところ
)
へ
御来臨
(
ごらいりん
)
のない事は
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りましたが、一
度
(
ど
)
にても先生の
御入来
(
おいで
)
がないと
朋友
(
ほういう
)
の
前
(
まへ
)
も
実
(
じつ
)
に
外聞
(
ぐわいぶん
)
悪
(
わる
)
く思ひます所から、
御無礼
(
ごぶれい
)
を
顧
(
かへり
)
みず
再度
(
さいど
)
書面
(
しよめん
)
を
差上
(
さしあ
)
げましたが
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二時
(
ふたとき
)
三時
(
みとき
)
恥
(
はぢ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
も
親
(
おや
)
には
換
(
か
)
へられたものならず
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
恁
(
か
)
う
成
(
な
)
ると、
最
(
も
)
う
外聞
(
ぐわいぶん
)
なんぞ
構
(
かま
)
つては
居
(
ゐ
)
られない。
魅
(
つま
)
まれたか
誑
(
たぶらか
)
されたか、
山路
(
やまみち
)
を
夢中
(
むちゆう
)
で
歩行
(
ある
)
いた
事
(
こと
)
を
言出
(
いひだ
)
すと、
皆
(
みな
)
まで
恥
(
はぢ
)
を
言
(
い
)
はぬ
内
(
うち
)
に……
其
(
そ
)
の
若
(
わか
)
い
男
(
をとこ
)
が
半分
(
はんぶん
)
で
合点
(
がつてん
)
したんです。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
指して
歸
(
かへ
)
り來りしに何やら
路次
(
ろじ
)
の中
騷
(
さわが
)
しければ早々來り見るに油屋番頭久兵衞と我が
女房
(
にようばう
)
が何か爭ひ居たるゆゑ文右衞門は兩人に向ひて何事の
爭
(
あらそひ
)
か
譯
(
わけ
)
は知ね共互に
大音
(
だいおん
)
揚
(
あげ
)
近所
(
きんじよ
)
へ對し
外聞
(
ぐわいぶん
)
惡
(
わる
)
し靜に
譯
(
わけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
断
(
ことわ
)
りのみにて
今日
(
けふ
)
も
御入来
(
おいで
)
は
有
(
あ
)
るまいと
存
(
ぞん
)
じましたが、
図
(
はか
)
らざる
所
(
ところ
)
の
御尊来
(
ごそんらい
)
、
朋友
(
ほういう
)
の
者
(
もの
)
に
外聞
(
ぐわいぶん
)
旁
(
かた/″\
)
誠に
有難
(
ありがた
)
い事で
恐入
(
おそれい
)
ります……
何
(
ど
)
うもお
身装
(
みなり
)
の
工合
(
ぐあひ
)
、お
袴
(
はかま
)
の
穿
(
はき
)
やうから
更
(
さら
)
にお
飾
(
かざ
)
りなさらん所と
云
(
い
)
ひ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
大言
(
たいげん
)
吐
(
は
)
きし
昔
(
むかし
)
の
心
(
こゝろ
)
の
恥
(
はづ
)
かしさよ
誰
(
た
)
れが
好
(
この
)
んで
牛馬
(
ぎうば
)
の
代
(
かは
)
りに
油汗
(
あぶらあせ
)
ながし
塵埃
(
ぢんあい
)
の
中
(
なか
)
馳
(
は
)
せ
廻
(
めぐ
)
るものぞ
仕樣
(
しやう
)
模樣
(
もやう
)
の
竭
(
つ
)
きはてたればこそ
恥
(
はじ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
もなひまぜにからめて
捨
(
す
)
てた
身
(
み
)
のつまり
無念
(
むねん
)
も
殘念
(
ざんねん
)
も
饅頭笠
(
まんぢうがさ
)
のうちに
包
(
つゝ
)
みて
參
(
まゐ
)
りませうと
聲
(
こゑ
)
低
(
びく
)
に
勸
(
すゝ
)
める
心
(
こゝろ
)
いらぬとばかりもぎだうに
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
それはまだしもなりうるさいは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さあ、
恁
(
か
)
うまで
恥
(
はぢ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
も
忘
(
わす
)
れて、
手
(
て
)
を
下
(
さ
)
げます……
次第
(
しだい
)
によつては
又
(
また
)
打明
(
うちあ
)
けて、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
に、あらためてお
頼
(
たの
)
み
爲
(
し
)
やうもありませうから、なかの
文句
(
もんく
)
を
見
(
み
)
たなら
見
(
み
)
たと
云
(
い
)
つた
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さい。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しまひには
泣出
(
なきだ
)
すと、
外聞
(
ぐわいぶん
)
もあり、
少焦
(
すこぢれ
)
で、
医者
(
いしや
)
は
可恐
(
おそろし
)
い
顔
(
かほ
)
をして
睨
(
にら
)
みつけると、あはれがつて
抱
(
だ
)
きあげる
娘
(
むすめ
)
の
胸
(
むね
)
に
顔
(
かほ
)
をかくして
縋
(
すが
)
る
状
(
さま
)
に、
年来
(
ねんらい
)
随分
(
ずゐぶん
)
と
人
(
ひと
)
を
手
(
て
)
にかけた
医者
(
いしや
)
も
我
(
が
)
を
折
(
を
)
つて
腕組
(
うでくみ
)
をして
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“外聞”の意味
《名詞》
内部の事情が外部に出ること。それに対する評価。
世間体。
面目。名誉。
(出典:Wiktionary)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“外”で始まる語句
外
外套
外面
外道
外出
外見
外国
外部
外濠
外貌