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外
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と
ふりがな文庫
“
外
(
と
)” の例文
ぎっしり詰った三等車に眠られぬまま、スチームに曇るガラス窓から、見えぬ
外
(
と
)
の
面
(
も
)
を
窺
(
うかが
)
ったり、乗合と一、二の言を
交
(
かわ
)
しなどする。
雪の武石峠
(新字新仮名)
/
別所梅之助
(著)
春はまだ浅き菜畠、白き
鶏
(
とり
)
日向あさるを、水ぐるままはるかたへの、窻障子さみしくあけて、
女
(
め
)
の
童
(
わらべ
)
ひとり見やれり、
外
(
と
)
の青き菜を。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
かほどまでに
外
(
と
)
のものからの影響を
瑕瑾
(
かきん
)
として
戒
(
いまし
)
めているわたくしのこころには、もはや、わたくしというものは無くなって
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ここに大日下の王四たび拜みて白さく、「けだしかかる
大命
(
おほみこと
)
もあらむと思ひて、かれ、
外
(
と
)
にも出さずて置きつ。こは恐し。大命のまにまに獻らむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
午時
(
ひる
)
もややかたぶきぬれど、待ちつる人は来らず。西に沈む日に、宿り急ぐ足のせはしげなるを見るにも、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
七九
のみまもられて心
酔
(
ゑ
)
へるが如し。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
朝日
(
あさひ
)
かげ
玉
(
たま
)
だれの
小簾
(
をす
)
の
外
(
と
)
には
耻
(
はぢ
)
かヾやかしく、
娘
(
むすめ
)
とも
言
(
い
)
はれぬ
愚物
(
ばか
)
などにて、
慈悲
(
じひ
)
ぶかき
親
(
おや
)
の
勿体
(
もつたい
)
をつけたる
拵
(
こしら
)
へ
言
(
ごと
)
かも
知
(
し
)
れず、
夫
(
そ
)
れに
乘
(
の
)
りて
床
(
ゆか
)
しがるは
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いやしき恋にうき身やつさば、姫ごぜの恥ともならめど、このならわしの
外
(
と
)
にいでんとするを誰か支うべき。
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
五万両と大書した白い紙を胸の辺りへ付けた磔柱は小僧や手代の手によって直ぐに門口から
外
(
と
)
り去られたが、不安と恐怖は夕方まで取り去ることが出来なかった。
郷介法師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
神が
鳴鏑
(
なりかぶら
)
の矢を
捜
(
さが
)
しに、大野の中に入って行かれると、火をもって焼き
廻
(
めぐ
)
らされて、出る
路
(
みち
)
がわからなくなった。鼠来て云ひけるは、内はほらほら
外
(
と
)
はすぶすぶ。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
顔を
覗
(
のぞ
)
き込むがごとくに土間に立った、物腰のしとやかな、婆々は、客の胸のあたりへその
白髪頭
(
しらがあたま
)
を差出したので、
面
(
おもて
)
を背けるようにして、客は
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
を
視
(
なが
)
めると
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その声は
顫
(
ふる
)
えている。兄は静かに書をふせて、かの小さき窓の
方
(
かた
)
へ歩みよりて
外
(
と
)
の
面
(
も
)
を見ようとする。窓が高くて
背
(
せ
)
が足りぬ。
床几
(
しょうぎ
)
を持って来てその上につまだつ。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
友の眠に就きし後、われは猶
寖
(
やゝ
)
久しく出窓に坐して、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
を眺め居たり。こゝよりは
啻
(
たゞ
)
に廣こうぢの
隈々
(
くま/″\
)
迄見ゆるのみならず、かのヱズヰオの山さへ
眞向
(
まむき
)
に見えたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
………空はどんよりと曇って居るけれど、月は深い雲の奥に
呑
(
の
)
まれて居るけれど、それでも
何処
(
どこ
)
からか光が
洩
(
も
)
れて来るのであろう、
外
(
と
)
の
面
(
も
)
は白々と明るくなって居るのである。
母を恋うる記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
我里は木曾の谷の
外
(
と
)
、名に負ふ
神坂
(
みさか
)
の村の、
嶮
(
さか
)
しき里にはあれど、
見霽
(
みはら
)
しの
宜
(
よろ
)
しき里、美濃の山
近江
(
おうみ
)
の山、はろばろに見えくる里、
恵那
(
えな
)
の山近く
聳
(
そび
)
えて、
胆吹山
(
いぶきやま
)
髣髴
(
ほのか
)
にも見ゆ。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鳰鳥
(
にほどり
)
の
葛飾
(
かづしか
)
早稲
(
わせ
)
を
饗
(
にへ
)
すとも
其
(
そ
)
の
愛
(
かな
)
しきを
外
(
と
)
に
立
(
た
)
てめやも 〔巻十四・三三八六〕 東歌
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
ほしいままに
外
(
と
)
に
出
(
い
)
づべくもあらず。さるほどに浜子の部屋または勝手などに折々聞ゆる笑い声も。なかなかにかんしゃく玉の
発裂
(
はれつ
)
するもととなり。ともすれば天井と
睨
(
にら
)
めくらをして。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
動くこと好まぬさがのわれ老いて
門
(
かど
)
の
外
(
と
)
さへも出で得ずなりぬ八月二十八日
枕上浮雲
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
しのびこしその
愛
(
かな
)
しきを
外
(
と
)
に立てていを寝んものか母は知るとも
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
門
(
かど
)
の
外
(
と
)
の ひかりまぶしき 高きところに 在りて 一羽
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
たなばたや
簾
(
すだれ
)
の
外
(
と
)
なる
香炉
(
かうろう
)
のけぶりのうへの天の河かな
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
外
(
と
)
つ
国
(
くに
)
までも晒すやうな……不忠、不孝なわたくし……
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
地
(
つち
)
の
照斑
(
てりふ
)
と
蒲公英
(
たな
)
の花、芽ぐむ
外
(
と
)
の
面
(
も
)
のつつましき
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
外
(
と
)
に立ちて
氷柱
(
つらら
)
の我が家
佗
(
わび
)
しと見
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
立出て
牕
(
まど
)
をひらけば
外
(
と
)
の方は
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
門の
外
(
と
)
へわが出で行くは
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
玻璃の
外
(
と
)
に風はあらけれ
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
浮べる舟の
閨
(
ねや
)
の
外
(
と
)
に
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
春はまだ浅き菜畑、白き
鶏
(
とり
)
日向あさるを、水ぐるままはるかたへの、窻障子さみしくあけて、女の
童
(
わらは
)
ひとり見やれり、
外
(
と
)
の青き菜を。
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
姫たち顔見合せて、「また
欠唇
(
いぐち
)
のをこなる
業
(
わざ
)
しけるよ。」とささやくほどに、
外
(
と
)
なる笛の音絶えぬ。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ここに出づる所を知らざる間に、鼠來ていはく、「内はほらほら、
外
(
と
)
はすぶすぶ
九
」と、かく言ひければ、
其處
(
そこ
)
を踏みしかば、落ち隱り入りし間に、火は燒け過ぎき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
今は
三七二
老いて
室
(
むろ
)
の
外
(
と
)
にも出でずと聞けど、我が為には
三七三
いかにもいかにも捨て給はじとて、馬にていそぎ出でたちぬ。道
遥
(
はるか
)
なれば夜なかばかりに
蘭若
(
てら
)
に到る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
再び
寂
(
せき
)
としたれば、ソと身うごきして、足をのべ、板めに手をかけて眼ばかりと思う顔少し差出だして、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
をうかがうに、何ごともあらざりければ、やや落着きたり。
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
憂
(
う
)
かりしはその
夜
(
よ
)
のさまなり、
車
(
くるま
)
の
用意
(
ようい
)
何
(
なに
)
くれと
調
(
とゝの
)
へさせて
後
(
のち
)
、いふべき
事
(
こと
)
あり
此方
(
こなた
)
へと
良人
(
をつと
)
のいふに、
今
(
いま
)
さら
恐
(
おそ
)
ろしうて
書齋
(
しよさい
)
の
外
(
と
)
にいたれば、
今宵
(
こよひ
)
より
其方
(
そなた
)
は
谷中
(
やなか
)
へ
移
(
うつ
)
るべきぞ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
棧敷
(
さじき
)
の餘りに暑き故なるべしと答へつゝ、我は起ちて劇場の
外
(
と
)
に走り出でぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「山の
峡
(
かひ
)
そことも見えず
一昨日
(
をとつひ
)
も昨日も今日も雪の降れれば」(同・三九二四)を作り、大伴家持は、「大宮の内にも
外
(
と
)
にも光るまで
零
(
ふ
)
らす白雪見れど飽かぬかも」(同・三九二六)を作って居る。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
窓の
外
(
と
)
の梅の実ややにそだちけり物のいのちをたのもしと見る
枕上浮雲
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
さくら咲くあかるき
外
(
と
)
には立ちにけりわが
衣
(
きぬ
)
の
皺
(
しわ
)
にはかに
著
(
しる
)
し
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
さながらなりや
外
(
と
)
の
面
(
も
)
微草
(
をぐさ
)
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
土を啄む網の
外
(
と
)
に
短歌集 日まはり
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
男ごころよひたぶる恋ふと、下ふかく燃ゆる思の、えは堪へね、なほし堪ふると、遊びつつ遊び彫りけむ、くるしくも寂びて寂びけむ、
外
(
と
)
には見せずも。
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
姫たち顔見合せて、「また
欠唇
(
いぐち
)
のおこなる
業
(
わざ
)
しけるよ」とささやくほどに、
外
(
と
)
なる笛の音絶えぬ。
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
おもき物いみも既に
満
(
み
)
てぬ。絶えて
兄長
(
このかみ
)
の
面
(
おもて
)
を見ず。なつかしさに、かつ此の月頃の
憂
(
う
)
さ
怕
(
おそ
)
ろしさを心のかぎりいひ
和
(
なぐさ
)
まん。
眠
(
ねぶり
)
さまし給へ。我も
外
(
と
)
の方に出でんといふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
再び
寂
(
せき
)
としたれば、ソと身うごきして、足をのべ、板めに手をかけて眼ばかりと思ふ顔少し
差出
(
さしい
)
だして、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
をうかがふに、何ごともあらざりければ、やや
落着
(
おちつ
)
きたり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
つと
立
(
た
)
ちて
部
(
へ
)
やの
外
(
と
)
へ
出給
(
いでたま
)
ふを、
追
(
お
)
ひすがりて
袖
(
そで
)
をとれば、
放
(
はな
)
さぬか
不埒者
(
ふらちもの
)
と
振切
(
ふりき
)
るを、お
前樣
(
まへさま
)
どうでも
左樣
(
さやう
)
なさるので
御座
(
ござ
)
んするか、
私
(
わたし
)
を
浮世
(
うきよ
)
の
捨
(
す
)
て
物
(
もの
)
になさりまするお
氣
(
き
)
か、
私
(
わたくし
)
は
一人
(
ひとり
)
もの
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この二柱の神は、拆く
釧
(
くしろ
)
五十鈴
(
いすず
)
の宮
七
に
拜
(
いつ
)
き祭る。次に
登由宇氣
(
とゆうけ
)
の神、こは
外
(
と
)
つ宮の
度相
(
わたらひ
)
にます神
八
なり。次に天の
石戸別
(
いはとわけ
)
の神、またの名は
櫛石窻
(
くしいはまど
)
の神といひ、またの名は
豐
(
とよ
)
石窻の神
九
といふ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
はやり風はげしくなりし長崎の
夜寒
(
よさむ
)
をわが子
外
(
と
)
に行かしめず
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
外
(
と
)
の
面
(
も
)
には桜
盛
(
さか
)
るをわが
瓶
(
へい
)
の
室咲
(
むろざ
)
きの
薔薇
(
ばら
)
ははやもしぼめり
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
今一度都門の
外
(
と
)
に出でなむと望みし願ひ
徒
(
あだ
)
なるに似たり
枕上浮雲
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
窓の
外
(
と
)
につづく草土手
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
男
(
を
)
ごころよ、ひたぶる恋ふと、下ふかく燃ゆる思の、えは堪へね、なほし堪ふると、遊びつつ、遊び彫りけむ、くるしくも
寂
(
さ
)
びつつ
寂
(
さ
)
びけむ、
外
(
と
)
には見せずも。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“外”を含む語句
外套
外見
外出
外面
外貌
外国
外方
外囲
内外
外聞
門外
戸外
意外
外部
窓外
引外
法外
外国人
外皮
外人
...