“神坂”の読み方と例文
読み方割合
みさか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達がその邊の田舍を窓の外に眺めながら乘つてゆく心は、やがて自分等の郷里の方の神坂みさかから落合へ通ふ山路なぞを遠く思ひだす心であつた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
坂は繰り返して述べたように上り下りの路をいうものであるが、其ままそれが峠の名となって残ることは有り得る。木曾の神坂みさか、甲州の御坂みさかなどは其例で、峠の字は後になって添えられたものであろう。
(新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
荒町にある村社諏訪すわ分社の禰宜ねぎ松下千里はもとより、この祭りを盛んにすることにかけては神坂みさか村小学校の訓導小倉啓助が大いに力瘤ちからこぶを入れている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)