“みさか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミサカ
語句割合
御坂64.3%
神坂14.3%
見境10.7%
御栄3.6%
真坂3.6%
三阪3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最も古い交通路として知られた木曾の御坂みさかは今では恵那山につづく深い山間やまあいの方にうずもれているが、それにちなんでこの神坂村の名がある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
坂は繰り返して述べたように上り下りの路をいうものであるが、其ままそれが峠の名となって残ることは有り得る。木曾の神坂みさか、甲州の御坂みさかなどは其例で、峠の字は後になって添えられたものであろう。
(新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
もしくは裸体に近い女の姿がチラリとでも映ると、それが絵であろうと、実物であろうと見境みさかいは無い。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
現身うつつみさながら御神おんかみとして、崇められまするでござりましょう! ……御栄みさかえあれ皇子様御栄えあれ!
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御栄みさかえあれ皇子みこ様御栄えあれ! ……おん父君様は御今上ごきんじょう様、御母君様は北畠氏、権大納言師親もろちか様のご息女、民部卿三位局みのつぼね親子ちかこ様、……ご幼年から御聡明で御濶達、帝のご寵愛もおいちじるしく
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
木曾の真坂みさかを日暮にかけて越えようとすると、盗人どもが行手に立ちふさがり、もっていた荷物を全部とられてしまった。
まのあたりなるさへいつはりおほき四九世説よがたりなるを、まして五〇しら雲の八重に隔たりし国なれば、心も心ならず、八月はづきのはじめみやこをたち出でて、五一岐曾きそ真坂みさかを日くらしにえけるに
三阪みさか先生は私を三年級から四年級へ掛けて教へて下すつた先生でした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)