“欠唇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぐち75.0%
いくち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
指が一本足りないこと、頭がまる禿げであること、片目、鼻っかけ、欠唇いぐちいざり……少し調子が狂えばもはや怪物だった。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
姫たち顔見合せて、「また欠唇いぐちのをこなるわざしけるよ。」とささやくほどに、なる笛の音絶えぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
牛が毛玉を吐く例などを比較してこの一事から子を吐くと言い出たのだろ。しかして支那の妊婦は兎を食うて産む子は痔持ちになったり毎度嘔吐いたりまた欠唇いくちに生まれ付くと信じたのだろう。