“胆吹山”の読み方と例文
読み方割合
いぶきやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところは北上川の沿岸でもなく、恐山の麓でもありません、近江の国の琵琶の湖畔の胆吹山いぶきやまに向って、道庵先生がハイキングを試み出しました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
近江国では、浅井の岡が胆吹山いぶきやまと高さくらべをした時に、浅井の岡は胆吹山のめいでありましたが、一夜の中に伸びて、叔父さんに勝とうとしました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
我里は木曾の谷の、名に負ふ神坂みさかの村の、さかしき里にはあれど、見霽みはらしのよろしき里、美濃の山近江おうみの山、はろばろに見えくる里、恵那えなの山近くそびえて、胆吹山いぶきやま髣髴ほのかにも見ゆ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)