“胆吹颪”の読み方と例文
読み方割合
いぶきおろし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白と赤との旗幟を、胆吹颪いぶきおろしの朝風になびかせて、のんのんずいずいと繰出した同勢——その中に馬に乗って、きまり悪げに手綱たづなを曳かせた大御所がすなわち道庵先生であります。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なるほど、音に聞く胆吹颪いぶきおろしは怖ろしい、全く、弁信さんという人は進んでいるのだか、退いているのだかわからない、ああ、危ない、あの崖、あそこへ顛落てんらくした以上はもう助からない!
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)