トップ
>
外
>
はずれ
ふりがな文庫
“
外
(
はずれ
)” の例文
がさがさに割られて
尖
(
とが
)
り切った氷の破片が、
嚢
(
ふくろ
)
の中で落ちつく間、私は父の
禿
(
は
)
げ上った額の
外
(
はずれ
)
でそれを柔らかに
抑
(
おさ
)
えていた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
幾
(
ほと
)
んど二年位してのことであった。元豊は
故
(
わけ
)
があって他村へいって夜になって帰っていた。円い明るい月が出ていた。村の
外
(
はずれ
)
に王の家の亭園があった。
小翠
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
お勢は返答をせず、只何か
口疾
(
くちばや
)
に
囁
(
ささや
)
いた様子で、
忍音
(
しのびね
)
に笑う声が漏れて聞えると、お鍋の調子
外
(
はずれ
)
の声で「ほんとに
内海
(
うつ
)
……」「しッ!……まだ
其所
(
そこ
)
に」と小声ながら聞取れるほどに「居るんだよ」。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ことりとも云わぬうちに、片寄せた
障子
(
しょうじ
)
に影がさす。腰板の
外
(
はずれ
)
から細い白木の
筒
(
つつ
)
がそっと出る。畳の上で受取った先生はぽんと云わして筒を抜いた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その往来はあくまでも長くって、あくまでも一本筋に通っている。歩いて行けばその
外
(
はずれ
)
まで行かれる。たしかにこの
宿
(
しゅく
)
を通り抜ける事はできる。左右の家は
触
(
さわ
)
れば触る事が出来る。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ある時二人は城下
外
(
はずれ
)
の
等覚寺
(
とうかくじ
)
という寺へ親の使に行った。これは藩主の
菩提寺
(
ぼだいじ
)
で、そこにいる
楚水
(
そすい
)
という坊さんが、二人の親とは
昵近
(
じっこん
)
なので、用の手紙を、この楚水さんに渡しに行ったのである。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“外”を含む語句
外套
外見
外出
外面
外貌
外国
外方
外囲
内外
外聞
門外
戸外
意外
外部
窓外
引外
法外
外国人
外皮
外人
...