“昵近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっきん30.8%
じっこん30.8%
ちかづき30.8%
じつこん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豊後国ぶんごのくに東郡中村の人。弘化元年九月大阿闍梨だいあじゃりに同五年五月大僧都だいそうずに進み、文久元年十月より輪王寺の宮の昵近じっきんに加えられ清浄林院と号せられた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一言いちげんにしてくせば、自分の昵近じっこんな人の間に何か不吉なことがあると、それが必らず前兆になって現われる。いかなる前兆となって現われるかというに叩く音!
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
お前の亭主はあの熊と昵近ちかづきだというじゃあねえか。まあ、それはそれとして、お前は今の魚商さかなやと何をこそこそ話していたんだ
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これは藩主の菩提寺で、そこにゐる楚水といふ坊さんが、二人ふたりおやとは昵近じつこんなので、用の手紙を、此楚水さんに渡しに行つたのである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)