“ししがしら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
獅子頭94.1%
猪頭5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と聞いてうなずくのを見て、年紀上としうえだけに心得顔こころえがおで、あぶなっかしそうに仰向あおむいて吃驚びっくりしたふうでいる幼い方の、獅子頭ししがしら背後うしろへ引いて
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一一〇 ゴンゲサマというは、神楽舞かぐらまいの組ごとに一つずつ備われる木彫きぼりの像にして、獅子頭ししがしらとよく似て少しくことなれり。甚だ御利生ごりしょうのあるものなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「賀茂縁起」の『馬係鈴、人蒙猪頭、而駈馳、以為祭礼』とあるのは、記載が古いだけに珍重すべき資料であるが、しかもこれによると、一人立の猪頭ししがしらと見て差支えないようである。
獅子舞雑考 (新字新仮名) / 中山太郎(著)