“春蘭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんらん85.7%
しゆんらん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床の間には春蘭しゅんらんはちが置かれて、幅物は偽物にせもの文晃ぶんちょうの山水だ。春の日がへやの中までさし込むので、実に暖かい、気持ちが好い。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
として彼は今日も、舶載の支那鉢に、ひと株の福寿草を移し植え、それを卓の春蘭しゅんらんとならべて、みずから入れた茶をきっしながら、ひとりかんを養っていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いはにむらがる羽蟻音立てては時ちし春蘭しゆんらんの花
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
いはにむらがる羽蟻音立てては時ちし春蘭しゆんらんの花
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)