“妻恋”のいろいろな読み方と例文
旧字：妻戀
読み方割合
つまごい50.0%
つまごひ33.3%
つまこい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不遇の身を湯島の境内に彷徨（さまよ）わせて、鉄欄干に遣瀬（やるせ）のう時を消して暮方に家に帰ろうとする、途中で会った友達夫婦が、一台の荷車の両脇に附添って、妻恋（つまごい）の下通（したどおり）を向うから曳（ひ）かせて来て
湯島詣 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
あはれなり角ある牛も若草の妻恋（つまごひ）するぞ人にかはらぬ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) ／ 与謝野礼厳(著)
彼等もまた私のように物思（ものおもい）しているからだろう、というのである。どういう物思かというに、妻恋（つまこい）をして、妻を慕いつつ飛んで行くという気持で、自分の心持を雁に引移して感じて居るのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) ／ 斎藤茂吉(著)