“妻恋稲荷”の読み方と例文
旧字:妻戀稻荷
読み方割合
つまこいいなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それから、虎松の巣はわかりましたよ、妻恋稲荷つまこいいなりの裏の物置、かき廻してみると、血の付いた手拭が出て来ましたよ、血のほかに泥が付いて、真中はむしったように切れて居ますが——」
今日の夕刻妻恋稲荷つまこいいなり様の前でハタと逢い、しばらくその前の空っぽの茶店の縁台で話して別れたが、家へ帰ってフト商売用のはかりを忘れて来たことを思い出し、稲荷様の茶店まで引返してみると
「乾物屋のお柳が、妻恋稲荷つまこいいなりの境内でやられていますぜ」