“稲荷鮓”の読み方と例文
読み方割合
いなりずし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吹き矢と並んで煮込みおでん、その前に大福餅、稲荷鮓いなりずし、などとごった返して、一盛りその景気は大したものでありました。
その頃その木蔭こかげなる土手下の路傍みちばたに井戸があって夏冬ともに甘酒あまざけ大福餅だいふくもち稲荷鮓いなりずし飴湯あめゆなんぞ売るものがめいめい荷をおろして往来ゆききの人の休むのを待っていた。
居附きの店で、今川焼を売るものも、稲荷鮓いなりずしを売るものも、そこの看板や障子や暖簾には、なにかの形式で歌舞伎の世界に縁のあるものをあらわしている。
島原の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)