“いなりずし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稲荷鮨66.7%
稲荷鮓26.7%
稻荷鮨6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならずその木の根元には子供を連れたおばあさんが二人曇天どんてんの大川を眺めながら、花見か何かにでも来てゐるやうに稲荷鮨いなりずしを食べて話し合つてゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その頃その木蔭こかげなる土手下の路傍みちばたに井戸があって夏冬ともに甘酒あまざけ大福餅だいふくもち稲荷鮓いなりずし飴湯あめゆなんぞ売るものがめいめい荷をおろして往来ゆききの人の休むのを待っていた。
めしつぎには干瓢かんぺうおびにした稻荷鮨いなりずしすこしろはらせてそつくりとまれてあつた。すしすこつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)