“妻戀稻荷”の読み方と例文
新字:妻恋稲荷
読み方割合
つまこひいなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
界隈かいわいの若いのをおだてて、妻戀稻荷つまこひいなりの後ろの大野屋を借り受け、初午はつうまの日に世直しの稻荷祭りの大騷ぎをやらかさうといふたくらみだ
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
お勝手口からのぞいて、お神さんに取次は頼みましたが、——考へて見ると、私と染吉が妻戀稻荷つまこひいなり樣前の縁臺で暫らく話して居たのを、お月樣の外には誰も見たわけではなく
「それから、虎松の巣はわかりました。妻戀稻荷つまこひいなりの裏の物置、かき廻して見ると、血のついた手拭が出て來ましたよ。血の外に泥がついて、眞中がむしつたやうに切れてゐますが——」