“稻妻組”の読み方と例文
読み方割合
いなづまぐみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稻妻組いなづまぐみと言つた三人組の泥棒が、常盤橋ときはばしで金座の後藤から勘定奉行へ送り屆ける六千兩の小判を盜つたが、極印が打つてないので費ふわけに行かなかつた、——それにしても
曲者は、下男の釜吉、昔の稻妻組いなづまぐみの仲間であつた。先代七兵衞のところへ潜り込んで時節を待つうちに、お吉の父親も七兵衞も死んで、ツイ六千兩を一人占めにしようと言ふ氣になつたのでした。