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堤
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づつみ
ふりがな文庫
“
堤
(
づつみ
)” の例文
斬
(
や
)
られたと見えて苦しそう、京橋
堤
(
づつみ
)
をタタタタと逃げ
転
(
まろ
)
んできた。と、その影を追い慕って、波を泳いでくるような
銀蛇
(
ぎんだ
)
が見えた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日本
堤
(
づつみ
)
を
編笠
(
あみがさ
)
茶屋まで行くと、——これから先は町人共でさへ顏を隱す者が多いくらゐだから、御身分の方がお顏をさらしては通りにくい。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と其後吉原土手の
邊
(
ほと
)
りへ毎朝早くより久八は
出行
(
いでゆき
)
蘆簀茶屋
(
よしずぢやや
)
の
蔭
(
かげ
)
に
潜
(
ひそ
)
みて待つとも知らず三四日
過
(
すぎ
)
て
飮馴
(
のみなれ
)
ぬ酒の二日
醉
(
ゑひ
)
に
重
(
おも
)
き
額
(
ひたひ
)
を押ながら二本
堤
(
づつみ
)
を急ぎ足に歸る
姿
(
すがた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
表通りは吉原の日本
堤
(
づつみ
)
につづく一と筋道で、
町屋
(
まちや
)
も相当に整っているが、裏通りは
家並
(
やなみ
)
もまばらになって、袖摺稲荷のあるあたりは二、三の旗本屋敷を除くのほか
半七捕物帳:47 金の蝋燭
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
日本
堤
(
づつみ
)
を
編笠
(
あみがさ
)
茶屋まで行くと、——これから先は町人共でさえ顔を隠す者が多いくらいだから、御身分の方がお顔をさらしては通りにくい。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「へい、実は
淀
(
よど
)
の
仕舞船
(
しまいぶね
)
で、木村
堤
(
づつみ
)
へ着いたは
四刻
(
よつ
)
頃でしたが、忘れ物をしたために、問屋で思わぬ暇を
潰
(
つぶ
)
しましたんで」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そう約束して、二人は、加茂
堤
(
づつみ
)
を北と南へわかれた。翌晩、四郎は身軽ないでたちに黒い
布
(
ぬの
)
を頭から顔へ巻いて、吉水禅房の外をうろついていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
間もなく平次は、八五郎と一緒に觀音樣を横目に拜んで、新鳥越から日本
堤
(
づつみ
)
にかゝつて居りました。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お米の指が離そうともがく、抱えた両手の力は強い。折も悪く、早や
逢魔
(
おうま
)
ガ
刻
(
どき
)
に近い九条
堤
(
づつみ
)
、人通りも絶えている。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
間もなく平次は、八五郎と一緒に観音様を横目に拝んで、新鳥越から日本
堤
(
づつみ
)
にかかって居りました。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
こう考えながら、いつか、本田
堤
(
づつみ
)
の辺までくると、とある居酒屋の軒下に、一挺の
駕
(
かご
)
が置いてあった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「土手の
道哲
(
だうてつ
)
の眞似事さ——日本
堤
(
づつみ
)
は昔から乞食坊主の多いところだよ」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
宇治橋をこえ、やがて木津川
堤
(
づつみ
)
にかかる。
河内平
(
かわちだいら
)
の空は
雲雀
(
ひばり
)
に
霞
(
かす
)
んで、絵の中を行く気がする。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「土手の
道哲
(
どうてつ
)
の真似事さ——日本
堤
(
づつみ
)
は昔から乞食坊主の多いところだよ」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
うまうまと
秦野屋
(
はたのや
)
に誘い出されて、あの甲府の信玄
堤
(
づつみ
)
の
畷
(
なわて
)
で、突然、相良金吾に出会った時、どういう気持か後では自分でも分らない心理ではあったが、帯の間に秘めていた魔薬を自分の顔に浴びて
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこは、日本
堤
(
づつみ
)
だった。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堤
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“堤”を含む語句
堤防
突堤
土堤
堰堤
墨堤
川堤
堤燈
長堤
大堰堤
春風馬堤曲
防波堤
草堤
堤草
並木堤
高堤
堤下摘芳草
河堤
小篠堤
熊谷堤
堤下
...