“づつみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.8%
41.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と其後吉原土手のほとりへ毎朝早くより久八は出行いでゆき蘆簀茶屋よしずぢややかげひそみて待つとも知らず三四日すぎ飮馴のみなれぬ酒の二日ゑひおもひたひを押ながら二本づつみを急ぎ足に歸る姿すがた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
表通りは吉原の日本づつみにつづく一と筋道で、町屋まちやも相当に整っているが、裏通りは家並やなみもまばらになって、袖摺稲荷のあるあたりは二、三の旗本屋敷を除くのほか
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
謙蔵は女に挨拶あいさつして傍にあった新聞づつみ下駄げたを持ってった。女もすうと起ってうしろから送って来たが、謙蔵が玄関を降りてもう一度挨拶しようとして背後うしろを見た時には、もういなかった。
指環 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
血の気の無い白い唇をポカンと開け、暫く何か考えているらしかったが、やがて上衣の内ポケットから小さな封筒大の油紙づつみを取出して、手探りで私の手に渡して、シッカリと握らせた。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)