『算盤が恋を語る話（そろばんがこいをかたるはなし）』

○○造船株式会社会計係のＴは今日はどうしたものか、いつになく早くから事務所へやって来ました。そして、会計部の事務室へ入ると、外とうと帽子をかたえの壁にかけながら、如何にも落ちつかぬ様子で、キョロキョロと室の中を見まわすのでした。 出勤時間の …

著者	江戸川乱歩
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「写真報知」報知新聞社、1925（大正14）年3月15日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約17分（500文字/分）
朗読目安時間	約28分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

外（がい） 思惑（おもいまど） 空（むな） 笑（えみ） 早（はよ） 先（せん） 愚（おろか） 憂（うれ） 室（しつ） 終（しま） 半（なか） 拘（かか） 丈（だ） 焦慮（しょうりょ） 算盤（そろばん） 相（そう） 申分（もうしぶん） 禍（わざわい） 甚（はなは） 空（そら） 頭字（かしらじ） 締高（しめだか） 羅列（られつ） 耳許（みみもと） 肯定（こうてい） 若（も） 袴（はかま） 見出（みいだ） 都度（つど） 一寸（ちょっと） 執拗（しつよう） 一方（ひとかた） 些細（ささい） 仕訳（しわけ） 以（もっ） 動悸（どうき） 即（すなわ） 取柄（とりえ） 口許（くちもと） 吹聴（ふいちょう） 烈（はげ） 外（ほか） 如何（いか） 家（うち） 幸（さいわい） 床几（しょうぎ） 惨憺（さんたん） 折角（せっかく） 早鐘（はやがね）