“食辛抱”の読み方と例文
読み方割合
くいしんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喜いちゃんは、やあい食辛抱くいしんぼうと云いながら、してうち這入はいった。しばらくすると喜いちゃんの家で大きな笑声が聞えた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あの細君もやり手らしい。食辛抱くいしんぼうだからこんなことになりましたって、小室君をおろす」
秀才養子鑑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
是は決して乃公が食辛抱くいしんぼうだからじゃない。何人だれだって風邪をひけば咳が出る。悲しい事を考えれば涙が出る。甘い物の事を想えば涎が出る。当然あたりまえの話だ。いやしいなんて言えばひどい目に会わしてやる。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)