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いいえ
ふりがな文庫
“
否
(
いいえ
)” の例文
「
否
(
いいえ
)
、」とお
母
(
かあ
)
さんが
言
(
い
)
った。「わたしは
胸
(
むね
)
が
苦
(
くる
)
しくって、
歯
(
は
)
がガチガチする。それで
脈
(
みゃく
)
の
中
(
なか
)
では、
火
(
ひ
)
が
燃
(
も
)
えているようですわ。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
『ハ、
否
(
いいえ
)
。』と喉が塞つた様に言つて、山内は其狡さうな眼を一層狡さうに光らして、短かい髯を捻つてゐる信吾の顔を
閃
(
ちら
)
と見た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
いいえ
)
、まだ出して上げません。……お話を聞かなくツちや……でないと袖を
啣
(
くわ
)
へたり、乗つたり、
悪戯
(
いたずら
)
をして
邪魔
(
じゃま
)
なんですもの。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いいえ
)
、蒟蒻じゃけん、目も鼻もござッせん。唯いきない頭の上へ……いきない頭の上へだあいと……ハッハッハヽヽヽヽ」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
否
(
いいえ
)
この世の中がそういうおとなのために涙の谷になっているのです。こんなに深刻に人を苦しめるのがみなおとなです。
おさなご
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
▼ もっと見る
「
否
(
いいえ
)
」正太の眼は輝いた。「
勿論
(
もちろん
)
——私が書くべき場合でもなし、阿父にしたところが書けもしなかろうと思います。 ...
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
否
(
いいえ
)
、こういうことになったのも、竹の木戸のお蔭で御座いますよ、ですから私は
彼処
(
あそこ
)
を開けさすのは泥棒の入口を
作
(
こしら
)
えるようなものだと申したので御座います。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それよりほかの根はなんにもないであろうか? あたしは
否
(
いいえ
)
といいたい。
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
否
(
いいえ
)
、お前も覚えておりはすまい?」
頸飾り
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
島か、
光
(
みつ
)
か、
払
(
はたき
)
を掛けて——お待ちよ、
否
(
いいえ
)
、
然
(
そ
)
う/\……
矢張
(
やっぱり
)
これは、此の話の中で、
鰐
(
わに
)
に片足
食切
(
くいき
)
られたと云ふ土人か。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
、今日は何とも無いんですけれど、昨晩恰度お腹が少し変だつた所でしたから……折角お
使者
(
つかひ
)
を下すつたのに、済みませんでしたわねえ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いいえ
)
、
迚
(
とて
)
も当てになりませんよ。それですから、家のものに安心させる為め、この間から申上げています通り、是非謙一をお供に連れて行って下さいましな」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
否
(
いいえ
)
、憎らしいとその時思うことが出来るなら
左
(
さ
)
まで苦しくは無いのです。ただ
悲嘆
(
かなし
)
かったのです。」
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
否
(
いいえ
)
、」とお
母
(
かあ
)
さんが
言
(
い
)
った。「わたしは
胸
(
むね
)
がどきどきして、まるで
暴風
(
あらし
)
でも
来
(
く
)
る
前
(
まえ
)
のようですわ。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
否
(
いいえ
)
、どう致しやして。家で
造
(
こしら
)
えやした
味噌漬
(
みそづけ
)
で、召上られるような
品
(
もの
)
じゃごわせんが」
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
否
(
いいえ
)
、寝ていたんじゃなかったんですけども、
貴下
(
あなた
)
のお姿を拝みますと、急に
心持
(
こころもち
)
が悪くなって、それから寝たんです。」
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
、今日は土曜日ですから
先刻
(
さつき
)
にお帰りになりましたよ。そしてね
祖母
(
おばあ
)
さん、アノ、梅と新坊に単衣を買つて来て下すつて、今縫つて下すつてるの。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
いいえ
)
、たった五人です。一番の
流行児
(
はやりっこ
)
が選ばれて此処まで練って来るのです。斯ういう具合に若い衆が
後方
(
うしろ
)
から日傘を翳しかけましてな。綺麗な
禿
(
かむろ
)
が供をしましてな。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
否
(
いいえ
)
、僕は
真実
(
ほんと
)
に
左様
(
そう
)
思います、
何故
(
なぜ
)
彼女がお
正
(
しょう
)
さんと同じ人で無かったかと思います。」
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
否
(
いいえ
)
、そうじゃごわしねえ。
私
(
わし
)
は東京でごわす」
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
否
(
いいえ
)
、今
謂
(
い
)
つたぢやないか、人の通る
路
(
みち
)
は廻り/\
蜒
(
うね
)
つて居るつて。だから聞くんですが、
他
(
ほか
)
に何か
歩行
(
ある
)
きますか。」
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
、違ひません、決して違ひません。』と主張して、
衣服
(
きもの
)
の事まで詳しく言つた。そして
斯
(
か
)
う附加へた。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いいえ
)
、お二人とも随分理窟ばかり言うわ。毎晩毎晩、酔っては討論会を初めますわ!」
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
否
(
いいえ
)
、使に行って居りませんよ」
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
否
(
いいえ
)
、はじめてお目にかかりました
貴下
(
あなた
)
に、こんなお話を申上げまして、もう気が違っておりますのかも分りませんが
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
、構ひませんから、も少し借して下さい。』と言つて
却々
(
なかなか
)
放さない。母親は笑つてゐた。
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
つい
其
(
そ
)
の自分で勝手に
苦
(
くるし
)
んで勝手に色々なことを、馬鹿な訳にも立たん事を
考
(
かん
)
がえて
居
(
お
)
るもんですから、つい見境もなく
饒舌
(
しゃべる
)
のです。
否
(
いいえ
)
、
誰
(
だれ
)
にも
斯
(
そ
)
んなことを言った事はないのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
否
(
いいえ
)
、山さえお
暴
(
あら
)
しなさいませねば、
誰方
(
どなた
)
がおいでなさいましても、大事ないそうでございます。薬の草もあります上は、毒な草もないことはございません。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
、嬢ちやん、サア、お
土産
(
みや
)
を買つて来て下さいツて。マア何とも仰しやらない!』
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いいえ
)
、
私
(
わたくし
)
は『中の部屋』のお
戸棚
(
とだな
)
へ
衣類
(
きもの
)
を入れさして頂ければ
尚
(
な
)
お結構で
御座
(
ござい
)
ます」
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
否
(
いいえ
)
、気分は初めから
然
(
さ
)
したる事も無いのです。宝丹は道楽に買った、と云って可いくらいなんですが。」
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いいえ
)
、私は
炭籠
(
すみかご
)
の炭ほか
使
(
つかわ
)
ないよ」
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
否
(
いいえ
)
、本年度の学齢児童数は?』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
いいえ
)
、いつも一人で
往復
(
ゆきかえり
)
します時は、馴れて何とも思いませんでございましたけれども、
憗
(
なま
)
じお
連
(
つれ
)
が出来て見ますと、もう
寂
(
さび
)
しくって一人では帰られませんから
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
。』
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いいえ
)
」
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
否
(
いいえ
)
、
飯
(
めし
)
は持つてます、
何
(
ど
)
うせ、
人里
(
ひとざと
)
のないを承知だつたから、
竹包
(
たけづつみ
)
にして
兵糧
(
ひょうろう
)
は持参ですが、お
菜
(
さい
)
にするものがないんです、何か
些
(
ちっ
)
と分けて
貰
(
もら
)
ひたいと思ふんだがね。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いいえ
)
』
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いいえ
)
、あの御幣は、そんなおどかしぢやありませんの。
不断
(
ふだん
)
は何にもないんださうですけれど、二三日前、誰だか
雨乞
(
あまごい
)
だと言つて立てたんださうですの、此の
旱
(
ひでり
)
ですから。」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いいえ
)
、何ともありやしませんわ。それだし、もしか、船に故障があつたら、おーいと呼ぶか、手を
敲
(
たた
)
けば、すぐに誰か出て来るからつて、女中が
然
(
そ
)
う言つて居たんですから。」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あ、あ、たんと、そんなことをお言いなさい、どうせ寝られないんだから
可
(
よ
)
うございます。
怨
(
うら
)
みますよ。夢にでもお目にかかりましょうねえ、
否
(
いいえ
)
、待たれない、待たれない……
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あ、
否
(
いいえ
)
。」と言つたが、すぐ又
稚児
(
ちご
)
の事が胸に浮んだ。それなり
一時
(
いちじ
)
言葉が
途絶
(
とだ
)
える。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
沢山
(
たんと
)
おっしゃいまし。——
否
(
いいえ
)
、
最
(
も
)
う片手間の、あの、
些少
(
ほん
)
の真似事でございます。」
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いいえ
)
、
絽
(
ろ
)
の色なんです。——あの時あの
妓
(
ひと
)
——は緋の長襦袢を着ていました。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いいえ
)
、そういう御遠慮をなさるから、それだから
不可
(
いけ
)
ません。それだから
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いいえ
)
さ、景色がよくないから
遊山
(
ゆさん
)
に
来
(
こ
)
ぬの、便利が悪いから旅の者が通行せぬのと、そんなつい通りのことぢやなくさ、私たちが聞いたのでは、此の
野中
(
のなか
)
へ入ることを、俗に身を投げると言ひ伝へて
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いいえ
)
、私ども石垣の前をお通りがかりの時、二階から
拝
(
おが
)
みました。」
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
怖
(
こわ
)
くはないよ、
否
(
いいえ
)
怖いのではないと言って、母親の病気の次第。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いいえ
)
、どれも
実子
(
じっし
)
ではないでございます。」
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“否”の意味
《名詞》
(ヒ)反対。拒否。辞退。
(いな)そうでないこと。
《感動詞》
(いな、いや)いいえ。そうではない。
(出典:Wiktionary)
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
“否”を含む語句
否々
実否
諾否
否定
否応
良否
否諾
臧否
嫌否
安否
賛否
成否
否應
佳否
否認
實否
拒否
在否
運否天賦
適否
...