“實否”の読み方と例文
新字:実否
読み方割合
じつぴ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが即ち小幡の近所に住んでゐたKのをぢさんで、をぢさんは旗本の次男であつた。その噂を聽くと、すぐに小幡の屋敷に押掛けて行つて、事の實否じつぴを確めた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
見られし所如何樣にも篤實とくじつおもてあらはれ勿々なか/\人を殺し盜賊たうぞくをする者にあらずしかいましひて吟味する時は裁許さいきよを破り殊に郡代の不詮議ふせんぎと相成事なりさりとて人一人たり共無實むじつそこなふは大事なれば先々まづ/\よく實否じつぴ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
よもやとおもへどまさしくならばなんとせん實否じつぴくはしくきたしとおもへどとがむるこゝろことばつまりて應答こたへなにやらうろうろになりぬおたかさまゆるりなされいまあにもどりまするまづそれよりはおけたきもの往日いつぞやはなまをせしあに祕藏ひざう畫帖ぐわでうイエおまへさまに御覽ごらんるゝにめられこそすれなにとして小言こごとくことでは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)