“不詮議”の読み方と例文
読み方割合
ふせんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我故に何時いつ迄か苦しめて世に存命ながらへんよりはとてひそかに首をくゝりて死したりしに此姑に一人の娘ありて我が母を嫁の締殺しめころしたるならんと思ひ時の鎭臺ちんだいへ訴へ出けるに鎭臺不詮議ふせんぎにて孝行なる嫁を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見られし所如何樣にも篤實とくじつおもてあらはれ勿々なか/\人を殺し盜賊たうぞくをする者にあらずしかいましひて吟味する時は裁許さいきよを破り殊に郡代の不詮議ふせんぎと相成事なりさりとて人一人たり共無實むじつそこなふは大事なれば先々まづ/\よく實否じつぴ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
實意じついの吟味に之なき段申聞ると雖も左右とかく立腹りつぷく仕まつり私し九助へ荷擔かたん致し贔屓ひいきの樣にも申され迷惑めいわくに付上役の儀ゆゑ餘儀よぎなく其まゝ申通りに仕つり候と申ければ大岡殿夫は矢張やはり其方共が不詮議ふせんぎなり左程に思はば何故なぜ重役ぢうやくに訴へぬぞ假令たとへかしらたり共趣意しゆいに違ふことありと知つゝ重役へも訴へぬは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)