“炭籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみかご60.0%
すみとり40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の間は火のやすことをむがところのふうなれば、祖母と母との二人のみは、大なる囲炉裡いろり両側りょうがわすわり、母人ははびとかたわら炭籠すみかごを置き、おりおり炭をぎてありしに
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いいえ、私は炭籠すみかごの炭ほか使つかわないよ」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ひとかどの茶人のこのみでもあるかのように、煤竹すすだけ炭籠すみとり火箸ひばしはつつましく寄せてあるし、描板のうえには茶布巾ちゃふきんがきちんとたたみつけてある。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それゃそうだけど能く頼めば親方だって五円位貸してくれそうなものだ。これを御覧」とお源は空虚からっぽ炭籠すみとりを見せて「炭だってこれだろう。今夜お米を買ったら幾干いくらも残りや仕ない。……」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)