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否
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いゝえ
ふりがな文庫
“
否
(
いゝえ
)” の例文
『ハ、
否
(
いゝえ
)
。』と
喉
(
のど
)
が
塞
(
つま
)
つた樣に言つて、山内は其
狡
(
ずる
)
さうな眼を一層狡さうに光らして、短かい髭を捻つてゐる信吾の顏をちらと見た。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
いゝえ
)
、まだ
出
(
だ
)
して
上
(
あ
)
げません。……お
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
かなくツちや……でないと
袖
(
そで
)
を
啣
(
くは
)
へたり、
乘
(
の
)
つたり、
惡戲
(
いたづら
)
をして
邪魔
(
じやま
)
なんですもの。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
梅子は握られし銀子の手を一ときは力を
籠
(
こ
)
めて握り返へしつ「
否
(
いゝえ
)
、銀子さん、私は
学校
(
こゝ
)
に居た時と少しも変らず、貴嬢を真実の姉と
懐
(
おも
)
つて居るんです」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
否
(
いゝえ
)
、死んだのなら却て
斷念
(
あきらめ
)
がつきますが別れた
限
(
ぎり
)
、如何なつたのか
行方
(
いきがた
)
が知れないのですよ。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
否
(
いゝえ
)
、
未
(
ま
)
だ読んで見ません。』斯う銀之助は答へた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「
否
(
いゝえ
)
、そんな事はありません。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此頃
(
このごろ
)
は
体
(
からだ
)
がだるいと
見
(
み
)
えてお
惰
(
なま
)
けさんになんなすつたよ、
否
(
いゝえ
)
、
宛
(
まる
)
で
愚
(
おろか
)
なのではございません、
何
(
なん
)
でもちやんと
心得
(
こゝろえ
)
て
居
(
を
)
ります。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いゝえ
)
、
貴方
(
あなた
)
一人で見なくちや可けないの。』と言ひながら、富江は何やら袂から出して掌に忍ばせて昌作に渡す。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、私の
苦悶
(
くもん
)
が何で教会の損害になりませう、篠田さん、私の苦悶の原因と申すは、
今日
(
こんにち
)
教会の上に、
別
(
わ
)
けても青年の
人々
(
かたがた
)
の上に降りかゝつた大きな不幸悲哀で御座います」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、お
知己
(
ちかづき
)
でも、お
見知越
(
みしりごし
)
のものでもありません。
眞個
(
まつたく
)
唯今
(
たゞいま
)
行違
(
ゆきちが
)
ひましたばかり……ですから
失禮
(
しつれい
)
なんですけれども。」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いゝえ
)
、違ひません、決して違ひません。』と主張して、
衣服
(
きもの
)
の事まで詳しく言つた。そして斯う附け加へた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いゝえ
)
——心配と云ふ程のこともありませんがネ——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
島
(
しま
)
か、
光
(
みつ
)
か、
拂
(
はたき
)
を
掛
(
か
)
けて——お
待
(
ま
)
ちよ、
否
(
いゝえ
)
、
然
(
さ
)
う/\……
矢張
(
やつぱり
)
これは、
此
(
こ
)
の
話
(
はなし
)
の
中
(
なか
)
で、
鰐
(
わに
)
に
片足
(
かたあし
)
食切
(
くひき
)
られたと
云
(
い
)
ふ
土人
(
どじん
)
か。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いゝえ
)
。』と無造作に答へて縁側に腰を掛けた。『吉野さん、貴方、日向さんと同じ汽車でしたらう?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、お
恥
(
はづ
)
かしい、
御目
(
おめ
)
に
掛
(
か
)
けるやうなのではござりません。それに、
夜店
(
よみせ
)
で
買
(
か
)
ひましたので、お
新造樣
(
しんぞさま
)
お
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れましては
汚
(
きたな
)
うござります。」
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いゝえ
)
、構ひませんから、も少し借して下さい。』と言つて
却々
(
なか/\
)
放さない。母親は笑つて居た。
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、
可厭
(
いや
)
な
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いたんです……そして、
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
、
可恐
(
おそろし
)
い、
氣味
(
きみ
)
の
惡
(
わる
)
い
坊
(
ばう
)
さんに、
忌々
(
いま/\
)
しい
鉦
(
かね
)
を
叩
(
たゝ
)
かれましたから……」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いゝえ
)
、本年度の學齡兒童數は?』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、それまででもないんです……
誰
(
だれ
)
にもと
言
(
い
)
ひますうちにも、
差配
(
さはい
)
さんへは、
分
(
わ
)
けて
内證
(
ないしよう
)
になすつて
下
(
くだ
)
さいまし。」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたし
)
は、
私
(
わたし
)
は
殺
(
ころ
)
されるんでございませうか、と
泣
(
な
)
きながら
申
(
まを
)
しますとね、
年上
(
としうへ
)
の
方
(
かた
)
が、
否
(
いゝえ
)
、お
仙人
(
せんにん
)
のお
伽
(
とぎ
)
をしますばかりです、それは
仕方
(
しかた
)
がござんせん。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
否
(
いゝえ
)
、
御婦人
(
ごふじん
)
に
限
(
かぎ
)
つた
事
(
こと
)
はありますまいとも。……
現
(
げん
)
に
私
(
わたくし
)
が
迷惑
(
めいわく
)
をしたんですから……
誰
(
だれ
)
だつて
見境
(
みさかひ
)
はないんでせう。
其奴
(
そいつ
)
が
砂利
(
じやり
)
を
掴
(
つか
)
んで
滅茶々々
(
めちや/\
)
擲附
(
ぶツつ
)
けるんです。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、
雖然
(
けれども
)
、
不意
(
ふい
)
だつたら、お
遁
(
に
)
げなすつても
濟
(
す
)
んだんでせう。お
怪我
(
けが
)
ほどもなかつたんでせうのに。」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(
否
(
いゝえ
)
、
存
(
ぞん
)
じません。)といふ
時
(
とき
)
忽
(
たちま
)
ち
犯
(
をか
)
すべからざる
者
(
もの
)
になつたから、
私
(
わし
)
は
口
(
くち
)
をつぐむと、
婦人
(
をんな
)
は、
匙
(
さぢ
)
を
投
(
な
)
げて
衣
(
きぬ
)
の
塵
(
ちり
)
を
払
(
はら
)
ふて
居
(
ゐ
)
る
馬
(
うま
)
の
前足
(
まへあし
)
の
下
(
した
)
に
小
(
ちい
)
さな
親仁
(
おやぢ
)
を
見向
(
みむ
)
いて
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
否
(
いゝえ
)
、つゞれさせぢやありません。
蟋蟀
(
こほろぎ
)
は、
私
(
わたし
)
は
大
(
だい
)
すきなんです。まあ、
鳴
(
な
)
きますわね……
可愛
(
かはい
)
い、
優
(
やさ
)
しい、あはれな
聲
(
こゑ
)
を、
誰
(
だれ
)
が、
貴方
(
あなた
)
、
殿方
(
とのがた
)
だつて……お
可厭
(
いや
)
ではないでせう。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いゝえ
)
、
私等
(
わたくしども
)
は
東京
(
とうきやう
)
へ
修行
(
しゆぎやう
)
に
參
(
まゐ
)
つて
居
(
ゐ
)
るものでござるが、
今度
(
こんど
)
國許
(
くにもと
)
に
父
(
ちゝ
)
が
急病
(
きふびやう
)
と
申
(
まを
)
す
電報
(
でんぱう
)
が
懸
(
かゝ
)
つて、
其
(
それ
)
で
歸
(
かへ
)
るのでござるが、
急
(
いそ
)
いで
見舞
(
みま
)
はんければなりませんので、
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
船
(
ふね
)
にしました。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いゝえ
)
、
何
(
ど
)
うぞ、
失礼
(
しつれい
)
ながらお
名告
(
なの
)
り
下
(
くだ
)
さい。
御覧
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
り、
私
(
わたくし
)
は
何
(
ど
)
うかして
居
(
ゐ
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『へい、
否
(
いゝえ
)
、
山深
(
やまふか
)
く
参
(
まゐ
)
つたのが、
近廻
(
ちかまは
)
りへ
引上
(
ひきあ
)
げて
来
(
き
)
たでござります。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
否
(
いゝえ
)
、まあ、
流
(
なが
)
した
方
(
はう
)
は、お
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
娑婆
(
しやば
)
で
一人
(
ひとり
)
流産
(
りうざん
)
をしませうけれど、そんな
事
(
こと
)
よりお
前
(
まへ
)
さん、
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
らない
前
(
まへ
)
だと、まだ
何
(
ど
)
うにか、
仕樣
(
しやう
)
も
分別
(
ふんべつ
)
もありましたらうけれど、
氣短
(
きみじか
)
に
飛越
(
とびこ
)
して
了
(
しま
)
つてさ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
前
(
まへ
)
さんは
稼人
(
かせぎにん
)
だ、
忙
(
いそが
)
しからう、
此處
(
こゝ
)
は
最
(
も
)
う
可
(
い
)
いよ。
否
(
いゝえ
)
、
遠慮
(
ゑんりよ
)
をするんぢやない。はじめから
最
(
も
)
う
此
(
こ
)
の
坂
(
さか
)
で
車
(
くるま
)
から
下
(
お
)
りるつもりで
入
(
はひ
)
つたんだ。
友
(
とも
)
さんと
知
(
し
)
れて、
其
(
そ
)
れで
乘
(
の
)
るのを
止
(
よ
)
すんぢやないから。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、
燒
(
や
)
いたのですよ。」
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、
歸途
(
かへり
)
で
可
(
い
)
いのよ。」
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(
否
(
いゝえ
)
、)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“否”の意味
《名詞》
(ヒ)反対。拒否。辞退。
(いな)そうでないこと。
《感動詞》
(いな、いや)いいえ。そうではない。
(出典:Wiktionary)
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
“否”を含む語句
否々
実否
諾否
否定
否応
良否
否諾
臧否
嫌否
安否
賛否
成否
否應
佳否
否認
實否
拒否
在否
運否天賦
適否
...