いゝや)” の例文
もし(いゝやわることをしたおぼえもないから、那樣そんな氣遣きづかひちつともい。)とうありや、なん雨風あめかぜござらばござれぢや。なあ那樣そんなものではあるまいか。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
智惠子は不※針の手を留めて、『子供の衣服きものよりは、お錢で上げた方が好かつたか知ら!』と、考へた。そして直ぐに、『いゝや、まだ有るもの!』と、今しも机の上に置いた財布に目を遣つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いゝや。」
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)