あら)” の例文
唯だ姫が側なる人をベルナルドオならんと疑ひしとき、我心のさわがしかりしは、ねたみなるかあらざるか、そはわが考へ定めざるところなりき。
天子よりもって庶人に至るまで、一にれ皆身を修むるをもってもとす。その本乱れて末治まる者はあら
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
岸には岩窟多くして、水に浸されたるとあらざるとあり。小舟三つ四つ水なき處に引上げたるを、好き遊びどころにして、子供あまた集へり。
はたと我頂を撃つものあり。嗚呼、功徳くどく無量なる聖母マドンナよ。こはおん身の像を寫せる小匾額せうへんがくにして、偶〻たま/\壁頭よりち來りしなり。あらず、偶〻墮ち來りしに非ず。