しからざ)” の例文
学問はこれを身に体し、これを事にいて、はじめて用をなすものである。しからざるものは死学問である。これは世間普通の見解である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しからざるものは英独名を取ること鉱物字彙の如くすべしや否や、此には商量の余地がある。索引は二書皆羅馬字の国語を以てしてあるが、彼はもつぱ今言きんげんの和名に従ひ、此は所謂漢語が過半を占めてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)