“今言”の読み方と例文
読み方割合
きんげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今言きんげんを以て言へば、天度地気てんどちきはクリマである。風土である。人情は民性である。医薬の風土民性に従つて相異なるべきは、実に榛軒のことの如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しからざるものは英独名を取ること鉱物字彙の如くすべしや否や、此には商量の余地がある。索引は二書皆羅馬字の国語を以てしてあるが、彼はもつぱ今言きんげんの和名に従ひ、此は所謂漢語が過半を占めてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)