“きんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
謹厳64.3%
金言21.4%
今言7.1%
謹嚴7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外では勉強べんきょうに見せて内ではなまける。表向きではすこぶる謹厳きんげんふうを装いながら、裏面ではすこぶる放蕩ほうとうする。あるいはまた表面節倹せっけんで裏面濫費らんぴする。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「“Know thyself”(なんぢ自身じしんれ)とは、まことに千金言きんげんだ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
今言きんげんを以て言へば、天度地気てんどちきはクリマである。風土である。人情は民性である。医薬の風土民性に従つて相異なるべきは、実に榛軒のことの如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しからざるものは英独名を取ること鉱物字彙の如くすべしや否や、此には商量の余地がある。索引は二書皆羅馬字の国語を以てしてあるが、彼はもつぱ今言きんげんの和名に従ひ、此は所謂漢語が過半を占めてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかしそののち彼女かのぢよまへにもして一そう謹嚴きんげん生活せいくわつおくつた。人々ひと/″\彼女かのぢよ同情どうじやうせて、そして二人ふたり孝行かうかう子供こどもものにした。だれいまはもう彼女かのぢよ過去くわこいてかたるのをわすれた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)