トップ
>
那
>
あ
ふりがな文庫
“
那
(
あ
)” の例文
那
(
あ
)
の手紙を見て、何様顏をしてゐるか………おツと、其様なことは何うでも可いとして、これから小時
暗中
(
あんちう
)
の
飛躍
(
ひやく
)
と出掛けるんだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『僕は貴女に然う言はれると、心苦しいです。誰だつて
那
(
あ
)
の際
那
(
あ
)
の場処に居たら、
那麽
(
あれ
)
位の事をするのは
普通
(
あたりまへ
)
ぢやありませんか?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
すれば是は容易の
公事
(
くじ
)
でなし
那
(
あ
)
の惣右衞門めは
年
(
とし
)
こそ
老込
(
おいこみ
)
たれど
並々
(
なみ/\
)
の者に非ず
彼
(
かれ
)
是
(
これ
)
評定所へ
出
(
いづ
)
るならば此方が是迄の惡事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なん
)
のお
前様
(
まへさま
)
、
見
(
み
)
たばかりぢや、
訳
(
わけ
)
はござりませぬ、
水
(
みづ
)
になつたのは
向
(
むか
)
ふの
那
(
あ
)
の
藪
(
やぶ
)
までゞ、
後
(
あと
)
は
矢張
(
やツぱり
)
これと
同一
(
おんなじ
)
道筋
(
みちすぢ
)
で
山
(
やま
)
までは
荷車
(
にぐるま
)
が
並
(
なら
)
んで
通
(
とほ
)
るでがす。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
那
(
あ
)
の
馬爪
(
ばづ
)
、あんな
骨類
(
こつるい
)
を徳利に入れて
蒸焼
(
むしやき
)
にするのであるから実に
鼻持
(
はなもち
)
もならぬ。それを緒方の塾の庭の狭い処で
遣
(
や
)
るのであるから奥で
以
(
もっ
)
て
堪
(
たま
)
らぬ。奥で堪らぬばかりではない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
然し大抵なら
那
(
あ
)
の校長は
此方
(
こツち
)
のいふ通りに都合してくれますよ。謂ツちや變だけれど、僕の
親父
(
おやぢ
)
とは金錢上の關係もあるもんですからね。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
委
(
くは
)
しく聞置ざりし事然れども彼方にても今は何と
改名
(
かいめい
)
せし位の事は話しも有べき
筈
(
はず
)
なるに夫等に氣の付ぬとは餘り
迂濶
(
うくわつ
)
なりし
那
(
あ
)
れ程までに馬喰町を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
捻
(
つね
)
つても
確
(
たしか
)
に
活返
(
いきかへ
)
つたのぢやが、
夫
(
それ
)
にしても
富山
(
とやま
)
の
薬売
(
くすりうり
)
は
何
(
ど
)
うしたらう、
那
(
あ
)
の
様子
(
やうす
)
では
疾
(
とう
)
に
血
(
ち
)
になつて
泥沼
(
どろぬま
)
に。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お房は、チヤブ臺を
持出
(
もちだ
)
したり、まめ/\しく
立働
(
たちはたら
)
いて、お
膳
(
ぜん
)
の
支度
(
したく
)
をしてゐる。周三は
物珍
(
ものめづ
)
らしげに
那
(
あ
)
れを見たり是れを見たりして、きよろついてゐると、軈てお膳に向ふ
段取
(
だんどり
)
となる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ソレカラ清水が薩摩の人に
遇
(
あっ
)
て、
那
(
あ
)
の時に英艦の方では錨を
切
(
きっ
)
たのだから拾い
挙
(
あ
)
げて
置
(
おい
)
たら
宜
(
よ
)
かろうと
云
(
いっ
)
た所が、薩摩でも余り気に
留
(
と
)
めなかったと見えて、その錨は何でも漁夫が挙げたと云う話だ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然し大抵なら
那
(
あ
)
の校長は
此方
(
こつち
)
のいふ通りに都合してくれますよ。謂ツちや変だけれど、僕の
父親
(
おやぢ
)
とは金銭上の関係もあるもんですからね。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
見て
驚
(
おどろ
)
きたる
體
(
てい
)
なりしが其盜賊は
全
(
まつた
)
く
私
(
わたく
)
しなり
那
(
あ
)
の者は
御助
(
おんたす
)
け下さるべしと申けるを
聞
(
きゝ
)
伊兵衞は
喜
(
き
)
八に
對
(
むか
)
ひ汝は我が
先達
(
さきだつて
)
の
寸志
(
すんし
)
を
報
(
むくは
)
んとて命を
捨
(
すて
)
て我を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
それ
)
でも
那
(
あ
)
の、
謡
(
うた
)
が
唄
(
うた
)
へますわ。二ツ三ツ
今
(
いま
)
でも
知
(
し
)
つて
居
(
を
)
りますよ。さあ
御客様
(
おきやくさま
)
に一ツお
聞
(
き
)
かせなさいましなね。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
那
(
あ
)
の壓制君主さへゐなかツたら、子爵家の
主人
(
あるじ
)
になツてゐられるのだ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
那
(
あ
)
の辺の事を、
怎
(
ど
)
う変つたか詳しく小川さんの
兄様
(
にいさん
)
に訊いて見ようか知ら!』とも考へてみた。そして、「訊いた所で仕方がない!」と思返した。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
例
(
たと
)
へば夜
更
(
ふ
)
けてから澤山の
獲物
(
えもの
)
を持ツて獨で
闇
(
くら
)
い路を歸ツて來ると、不意に
行方
(
ゆくて
)
から、
人魂
(
ひとだま
)
が長く尾を曳いて飛出したり、または
那
(
あ
)
のかはうそといふ奴が
突然
(
だしぬけ
)
恐ろしい水音をさせて川に飛込むだり
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『然うよ。だが
那
(
あ
)
の男の予定位アテにならないものは無いんだ。雷みたいな奴よ、雲次第で
何時
(
なんどき
)
でも鳴り出す……。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『狂人さ。それ、其處にあるのが(と構内の建物の一つを指して、)精神病患者の隔離室なんだ。夜更になると僕の下宿まで
那
(
あ
)
の聲が聞える事がある。』
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
狂人
(
きちがひ
)
さ。それ、其処にあるのが(と構内の建物の一つを指して、)精神病患者の隔離室なんだ。夜更になると僕の下宿まで
那
(
あ
)
の声が聞える事がある。』
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
破壞した跡の燒野には、君、必ず新しい勢の
可
(
い
)
い草が生えるよ。僕はね。
宛然
(
まるで
)
自分が革命でも起した樣な氣で、大威張で局へ行ツて、「サカンニヤレ」といふ
那
(
あ
)
の電報を打ツたんだ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
破壊した跡の焼野には、君、必ず新しい勢ひの
可
(
い
)
い草が生えるよ。僕はね。
宛然
(
まるで
)
自分が革命でも起した様な気で、大威張で局へ行ツて、「サカンニヤレ」といふ
那
(
あ
)
の電報を打ツたんだ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
那
常用漢字
中学
部首:⾢
7画
“那”を含む語句
支那人
旦那
支那
旦那衆
那様
一刹那
那辺
那麽
那処
那方
那裏
刹那
旦那様
那地
那處
大旦那
大檀那
那奴
与那国
那家
...