みつ)” の例文
「死ね、死ね。お前も一旦棄てた男なら、今更みつとも無いざまを為ずに何為なぜ死ぬまで立派に棄て通さんのだ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そりやア仁王門にわうもんだ、これから観音くわんおんさまのおだうだ。梅「道理だうりおほきいと思ひました……あゝ……あぶない。とおどろいて飛下とびさがる。近「フヽヽなんだい、みつともない、はとがゐるんだ。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
何方どれだツて二人並んでるだらう。梅「へえ……。首を動かし見て、「成程なるほど此方こつちで首をるやうに向うでもり、したを出せば彼方あつちでも出しますな。近「しねえ、みつともねえから。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
廃めなければならんやうになつて廃めるのはみつともない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
フヽヽあれはあめやだよ。梅「へえゝ成程なるほど此方こつちは。近「人形屋にんぎやうや。梅「むかうのは。近「料理茶屋萬梅れうりぢややまんばいといふのだ。梅「あら/\。近「みつともねえなア、大きなこゑであらあらとひなさんな。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)