“大構”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおがまえ50.0%
おほがま25.0%
おおかま12.5%
おほがまへ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ト向うがくん三等ぐらいな立派な冠木門かぶきもん。左がその黒塀で、右がその生垣。ずッと続いて護国寺の通りへ、折廻した大構おおがまえ地続じつづきで。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こと小半里こはんみち田舍ゐなかながら大構おほがまへの、見上みあげるやうな黒門くろもんなかへ、わだちのあとをする/\とくるまかくれる。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「うん僕としては構わないのが当然だ。また実際構っちゃいない。が、君としてはそうは行くまい。君は大構おおかまいだろう」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二十間も座敷の数有る大構おほがまへの内に、唯二人の客を宿せるだに、寂寥さびしさは既に余んぬるを、この深山幽谷の暗夜におほはれたる孤村の片辺かたほとりれる清琴楼の間毎にわたる長廊下は、星の下行く町の小路より
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)