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大構
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おおがまえ
ふりがな文庫
“
大構
(
おおがまえ
)” の例文
ト向うが
勲
(
くん
)
三等ぐらいな立派な
冠木門
(
かぶきもん
)
。左がその黒塀で、右がその生垣。ずッと続いて護国寺の通りへ、折廻した
大構
(
おおがまえ
)
の
地続
(
じつづき
)
で。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
片側は角から取廻した三階建の
大構
(
おおがまえ
)
な待合の羽目で、その切れ目の稲葉家の格子向うに、小さな
稲荷
(
いなり
)
の堂がある。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
合歓
(
ねむ
)
の花ぞ、と心着いて、
流
(
ながれ
)
の音を耳にする時、車はがらりと石橋に
乗懸
(
のりかか
)
って、黒の
大構
(
おおがまえ
)
の門に
楫
(
かじ
)
が下りた。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と思われないでもない——玄関の畳が冷く堅いような心持とに、屈託の腕を
拱
(
こまぬ
)
いて、そこともなく横町から通りへ出て、
件
(
くだん
)
の漬物屋の前を通ると、向う側がとある
大構
(
おおがまえ
)
の邸の黒板塀で
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
荒物屋の
婆
(
ばばあ
)
はこの時分から
忙
(
せわ
)
しい商売がある、隣の医者が
家
(
うち
)
ばかり昔の
温泉宿
(
ゆやど
)
の
名残
(
なごり
)
を
留
(
とど
)
めて、
徒
(
いたず
)
らに
大構
(
おおがまえ
)
の癖に、昼も夜も
寂莫
(
せきばく
)
として物音も聞えず、その細君が図抜けて美しいといって
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
敷石のぱっと
明
(
あかる
)
い、
静粛
(
しん
)
としながら
幽
(
かすか
)
なように、
三味線
(
さみせん
)
の
音
(
ね
)
が、チラチラ水の上を流れて聞える、一軒
大構
(
おおがまえ
)
の料理店の前を通って、三つ四つ軒燈籠の影に送られ、御神燈の灯に迎えられつつ
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
構
常用漢字
小5
部首:⽊
14画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫