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腹這
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はらばひ
ふりがな文庫
“
腹這
(
はらばひ
)” の例文
勅使に対しても大阪侯の夫人侍女家臣等が
腹這
(
はらばひ
)
に成るのを始め、大詰の
仇討
(
あだうち
)
の場へ日の丸の
提灯
(
ちやうちん
)
を先に立て
乍
(
なが
)
ら
帝
(
みかど
)
の行幸がある時にも舞台の人間は一切寝るのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
御米
(
およね
)
は
氣
(
き
)
にする
樣
(
やう
)
に
枕
(
まくら
)
の
位置
(
ゐち
)
を
動
(
うご
)
かした。さうして
其度
(
そのたび
)
に、
下
(
した
)
にしてゐる
方
(
はう
)
の
肩
(
かた
)
の
骨
(
ほね
)
を、
蒲團
(
ふとん
)
の
上
(
うへ
)
で
滑
(
すべ
)
らした。
仕舞
(
しまひ
)
には
腹這
(
はらばひ
)
になつた
儘
(
まゝ
)
、
兩肱
(
りやうひぢ
)
を
突
(
つ
)
いて、しばらく
夫
(
をつと
)
の
方
(
はう
)
を
眺
(
なが
)
めてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
書くのを思切つて、そこに
腹這
(
はらばひ
)
になつて、新刊書など出して見た。口絵や序文や飛び/\に眺めたばかり、身を入れて読まれさうにもない。
痒
(
かゆ
)
いのに気が付いて見ると足に蚊が留つて居る。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
彼は
腹這
(
はらばひ
)
になつて、舶来の
玩具
(
おもちや
)
を
弄
(
ひね
)
くつてゐるのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
併
(
しか
)
し
俯伏
(
うつぶ
)
すのは形が悪いと云つて前へズツと乗出して
腹這
(
はらばひ
)
に成つて
仕舞
(
しま
)
ふのであるが、其れが又新しい味のある形になつて居て、決して変でなかつた。
其外
(
そのほか
)
最敬礼の場合に皆が
度度
(
たびたび
)
腹這
(
はらばひ
)
に成る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
夏
(
なつ
)
も
既
(
すで
)
に
過
(
す
)
ぎた九
月
(
ぐわつ
)
の
初
(
はじめ
)
なので、
大方
(
おほかた
)
の
避暑客
(
ひしよかく
)
は
早
(
はや
)
く
引
(
ひ
)
き
上
(
あ
)
げた
後
(
あと
)
だから、
宿屋
(
やどや
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
閑靜
(
かんせい
)
であつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
海
(
うみ
)
の
見
(
み
)
える
一室
(
いつしつ
)
の
中
(
なか
)
に
腹這
(
はらばひ
)
になつて、
安井
(
やすゐ
)
へ
送
(
おく
)
る
繪端書
(
ゑはがき
)
へ二三
行
(
ぎやう
)
の
文句
(
もんく
)
を
書
(
か
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
“腹”で始まる語句
腹
腹立
腹癒
腹掛
腹痛
腹鼓
腹匍
腹部
腹背
腹帯