“避暑客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひしょきゃく66.7%
ひしよかく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがこれから咲き乱れて、いいにおいをさせて、それからそれが散るころ、やっと避暑客ひしょきゃくたちが入りんでくることでしょう。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「おいおい、さばがれるころだ。おれも、はまかえろうか。」と、おじさんは、あるのこったかにや、うみほおずきや、まつくるませて、避暑客ひしょきゃくすくなくなって、しずかになった
海へ帰るおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
なつすでぎた九ぐわつはじめなので、大方おほかた避暑客ひしよかくはやげたあとだから、宿屋やどや比較的ひかくてき閑靜かんせいであつた。宗助そうすけうみえる一室いつしつなか腹這はらばひになつて、安井やすゐおく繪端書ゑはがきへ二三ぎやう文句もんくいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)