腹這はらんばい)” の例文
例えば『浮草うきくさ』の如き丁度関節炎を憂いて足腰あしこしたないでていた最中で、病床に腹這はらんばいになって病苦と闘いながらポツポツ訳し
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
と是から枕元へ下女が煙草盆へ切炭をけて持って来ますと、腹這はらんばいになって長い烟管きせるで煙草をむこと/\おおよそ十五六服喫まんければ眼が判然はっきり覚めないと見えます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
腹這はらんばいに寝かして箒尻ほうきじりで脊中をつのです。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)