“妾腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうふく64.7%
めかけばら17.6%
しようふく5.9%
せうふく5.9%
てかけばら5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紀州大納言家の妾腹しょうふくの姫、それが本当かも知れません。でも妾はどこまでも、小松原家の娘でございます。その方がうれしいのでございます。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
当地へやって来たのが十歳とおぐらいの時でもあったろう、おふくろも一緒に来たよ、おふくろといっても、鉄はああ見えてもあれで妾腹めかけばらでな、と言わでものことまで言う。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
連れだちてあゆむが母みめよきを妾腹しようふくの子よ悲しからずや
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
「右の方は下町の物持のお孃さんが一人、何でも妾腹せうふくで御本宅がやかましいとかで、下女が二人附いて暢氣に暮して居ますよ、お名前はお町さん——」
私が元三の倉に居た時分、御領主小栗上野さまのお妾腹てかけばらのお嬢さまと分ったので、私も旧弊なア人間だから、まアい塩梅に助かったって、ばゞあとも相談のうって
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)