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羽毛
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はね
ふりがな文庫
“
羽毛
(
はね
)” の例文
けちけちした彼の
眼差
(
まなざし
)
は
紙片
(
かみきれ
)
だの鳥の
羽毛
(
はね
)
だのといったものに向けられて、そんなものばかり自分の部屋に寄せあつめているのである。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
今迄薄暗かった空はほのぼのと
白
(
しら
)
みかかって、
輭
(
やわらか
)
い
羽毛
(
はね
)
を散らしたような雲が一杯に棚引き、灰色の
暗霧
(
もや
)
は空へ空へと晴て行く。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
やさしいニンフ達は、波打った
羽毛
(
はね
)
の黒い
総
(
ふさ
)
のついた兜を、いつでもパーシウスの頭にかぶらせることが出来るように、用意していました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
が——右手に持った真白な
鴕鳥
(
だちょう
)
の
羽毛
(
はね
)
で作った大きな
扇
(
おうぎ
)
がブルブルと
顫
(
ふる
)
えながら、その悲痛きわまりない顔を隠してしまった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
藍甕
(
あいがめ
)
をぶちまけたような大川の水が、とろっと淀んで、
羽毛
(
はね
)
のような微風と、櫓音と、人を呼ぶ声とが、川面を刷いていた。
釘抜藤吉捕物覚書:12 悲願百両
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
羽毛
(
はね
)
のように身軽な気持になっていた彼女は、息をはずませて笑いながら、彼の両手をつかまえ、胸に頭を押しつけて来たので、彼は一歩退くと声を荒らげて
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
細引に
罠
(
わな
)
を
拵
(
こさ
)
へたり、結び目を
濕
(
しめ
)
したり、足を伸せば首が縛るやうにしたり、——鳥の
羽毛
(
はね
)
で
擽
(
くす
)
ぐつて
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
羽毛
(
はね
)
布団の下から、真黒なものがむくむくと姿を現わした。それは一
疋
(
ぴき
)
の
大蜘蛛
(
おおぐも
)
だった。
見開いた眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
私どもの船はいままでに水に浮んだ船のなかでもいちばん軽い
羽毛
(
はね
)
のようなものでした。
メールストロムの旋渦
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
重
(
おも
)
い
羽毛
(
はね
)
、
白
(
しろ
)
い
煤
(
すゝ
)
、
冷
(
つめた
)
い
火
(
ひ
)
、
健康
(
すこやか
)
な
病體
(
びゃうたい
)
、
醒
(
さ
)
めた
眠
(
ねむり
)
! あゝ、
有
(
あ
)
りのまゝとは
同
(
おな
)
じでない
物
(
もの
)
!
恰
(
ちょう
)
ど
其樣
(
そのやう
)
な
切
(
せつ
)
ない
戀
(
こひ
)
を
感
(
かん
)
じながら、
戀
(
こひ
)
の
誠
(
まこと
)
をば
感
(
かん
)
ぜぬ
切
(
せつ
)
なさ!……
何
(
なん
)
で
笑
(
わら
)
ふンぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
やがて、鳥が狂女の敷いていた破れた蒲団の
羽毛
(
はね
)
で巣をつくったのであろう。
狂女
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
イザ施術という時には雛鳥を
俎板
(
まないた
)
のような物へ
載
(
の
)
せて首と両足とを動けないように
縛
(
しば
)
って、
先
(
ま
)
ず胸から
腿
(
もも
)
へかけて
羽毛
(
はね
)
をよく刈ってそれから鋭利な
刃物
(
はもの
)
で腿と胴の間の
外皮
(
かわ
)
を一寸ほど切る。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
それは例の
甘輝
(
かんき
)
字
(
あざな
)
は耳の垢とりで、怪しげな
唐装束
(
からしやうぞく
)
に鳥の
羽毛
(
はね
)
のついた帽子をかぶりながら、
言上
(
ことあ
)
げの
幟
(
のぼり
)
を肩に、獅子ヶ城の
櫓
(
やぐら
)
へ
上
(
のぼ
)
つたと云ふ形で、
舳
(
みよし
)
の先へ陣どつたのが、船の出た時から
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
みどりの門をくぐれば、赤と茶いろの
羽毛
(
はね
)
もて
葺
(
ふ
)
きたる屋根あり
ウスナの家
(新字新仮名)
/
フィオナ・マクラウド
(著)
舶來の石鹸の
香
(
か
)
も匂ひなむうす桃色のペリカンの
羽毛
(
はね
)
河馬
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
「俺は
羽毛
(
はね
)
のように軽い、天使のように楽しく、学童のように愉快だよ。俺はまた
酔漢
(
よっぱらい
)
のように眼が廻る。皆さん聖降誕祭お目出度う! 世界中の皆さんよ、新年お目出度う! いよう、ここだ! ほーう! ようよう!」
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
羽毛
(
はね
)
しつらへし
揺籠
(
ゆりかご
)
に
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
「おおかた、鳥の
羽毛
(
はね
)
なんかも要ることがあるのでしょう。
*7
大齎期
(
フィリポフキ
)
の時分になると、うちにも鳥の
羽毛
(
はね
)
がたまりますよ。」
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
風は、あけ放した縁からそっと忍び込んできて、
羽毛
(
はね
)
のようにふわりと惣七の
頬
(
ほお
)
をなでて、反対側の丸窓から逃げて行く。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
着て、半分
羽毛
(
はね
)
で出来たような帽子をかぶってね、だからその帽子にはまるで翼が生えているように見えたよ。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
青と黄の鳥の
羽毛
(
はね
)
もて
葺
(
ふ
)
かれたる彼の廊の下より
ウスナの家
(新字新仮名)
/
フィオナ・マクラウド
(著)
羽毛
(
はね
)
のついた帽子から察すれば、彼は五等官の位にあるものと断定することができる。前後の様子から察して、彼はどこかへ挨拶に来たものらしい。
鼻
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それは、
羽毛
(
はね
)
のかたまりのように、やわらかく磯五の頬に当たって、散った。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
彼は自分の部屋の中でも、封蝋だろうが、紙屑だろうが、鳥の
羽毛
(
はね
)
だろうが、なんでも床に落ちているものを拾いあげては、
書物卓
(
デスク
)
の上なり窓枠の上へ載せておくのだ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
鳥の
羽毛
(
はね
)
みたいに軽い、ふわふわしたものになってしまったように思われた。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“羽毛”の意味
《名詞》
羽 毛(うもう)
鳥の柔らかな綿毛。
(出典:Wiktionary)
“羽毛”の解説
羽毛(うもう、en: Feather)とは、鳥類および(一部の)恐竜、翼竜の体表を覆う表皮の変形物である。皮膚から出るケラチン質のもので、爬虫類の鱗、哺乳類の毛に相当する。飛翔において重要な役割を果たし、浮力や保温の為に空気を蓄える役割も大きい。
(出典:Wikipedia)
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
“羽毛”で始まる語句
羽毛襟巻
羽毛飾
羽毛楊枝
羽毛蒲団
羽毛頸巻