“ぴき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.2%
24.0%
11.3%
7.2%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学者の例証するところによると、一ぴき大口魚たらが毎年生む子の数は百万疋とか聞く。牡蠣かきになるとそれが二百万の倍数にのぼるという。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょうどひるごろでありました。おとうとが、そとから、だれかともだちに、「うみぼたる」だといって、一ぴきおおきなほたるをもらってきました。
海ぼたる (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なア兄弟がた。またしても、気がかりを言いだすようだが、十ぴきの金鯉を揃えるぐらいなことが、どうしてそんなにむずかしいのか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この退ぴきならないものへ落付きどころを置き、その上での生きてるうちが花という気持で、せいぜい好きなことに殉じて行ったなら
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
文吾がこの煑賣店に近づいた時は、何處で棄てられたか、見馴れぬ子狗こいぬが一ぴき、鼻を土に摺り付けて、物の臭ひを嗅ぎ𢌞つてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)