ぴき)” の例文
文吾がこの煑賣店に近づいた時は、何處で棄てられたか、見馴れぬ子狗こいぬが一ぴき、鼻を土に摺り付けて、物の臭ひを嗅ぎ𢌞つてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)