“駢立”の読み方と例文
読み方割合
へんりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北アルプスは概して起伏に富み、それがまた小刻みに刻まれて、大小の峰頭は乱杭の如くまたは鋸歯の如く駢立へんりつし、鋭く天を刺している。
南北アルプス通説 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
乗鞍岳の後には、三峰駢立へんりつして、あたかも穂先が三つに分れた槍のように、鋭く天を刺している山がある。山骨稜々たる岩山であることは、遠目にも判然と認められた。
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
山を神と崇めた例は殆ど枚挙するにいとまがない。大和・越中其他に在る二上山は即ち二神山で、二峰駢立へんりつした一方を男神とし、他方は女神と崇めた為に生じた名である。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)